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人間の暗部や格差社会の問題を起点にした社会派アニメーターとして韓国を牽引し、初の実写映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』が日本でも公開され話題を呼んでいる鬼才ヨン・サンホ監督。そんなサンホ監督の長編アニメ2作目にして、世界各国の映画祭で高評価を獲得した映画『我は神なり』が、10月21日(土)より公開となる。
そしていよいよ今週末から公開となる『我は神なり』は、ダム建設によって水没する村を舞台に、立ち退き補償金に目をつけたインチキ教団、絶対的な神の存在を信じて希望を見出そうとする村人たち、教団に単身立ち向かう荒くれ中年男など、濃密な人間関係が描かれていく。
詐欺集団の似非教会を舞台に癒しの奇跡で補償金を巻き上げるリアルな設定と描写は、実写映画化を想定して脚本づくりに取り組んだというサンホ監督のこだわりそのもの。田舎町に久しぶりに帰ってきた嫌われ者の中年男ミンチョルは、自分がいない間に村人たちを洗脳した詐欺師の陰謀にただ一人気付き、悪行を阻止しようと奮闘するが、日頃の粗暴な振る舞いが災いし孤立を深めていく。
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