「コラム」「韓流スターと兵役」第2回/入門講座

 

軍務を行なう師団の決め方

ガス室訓練では、催涙弾が降ってくる部屋に閉じ込められます。最初は防毒マスクをかぶっているのですが、「一斉に取れ」と言われて取った後は、ずっとそこで耐えることになります。

これがつらいのです。目から涙、鼻から鼻水、口からヨダレが吹き出して、辛抱の限界です。「終わったときには、生きた心地がしなかった」とみんなが言うほどなのです。この訓練は1回だけです。

2回も3回もやっていたら、脱走兵が出るかもしれません。

訓練はかなり厳しいですが、5週間経ちますと新兵訓練が終わります。

そして、次に行く師団を決めるのですが、昔は「特権階級の息子は楽なところに行かせる」とか「大佐の息子は、事務で過ごせるところに行かせる」といったことが多くありました。

それが大きく批判されて、現在はコンピュータによる抽選方式で、本当の軍務を行なう師団が決まります。

実際、5週間が終わった後の修了式を両親たちが見学して、母親が息子の大好物を作ってきて久々の対面を果たします。

その後に、新兵たちはそれぞれ新しい部隊に散っていくのです。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

コラム提供:ヨブルhttp://yoble.jp/

 

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2017.09.12