馬羅島はどこ?
ソウル市内の南大門や東大門などの市場では、ペダルアジュンマ(配達おばさん)が大活躍します。
小さな個人店が所狭しと並ぶ市場では、バイクで配達するのは大変です。そこで市場の中にある食堂のアジュンマたちが、頭に盆を乗せて、小回りのきく徒歩で食事をせっせと運ぶのです。
出前を注文する個人店の人たちは、他のお店の人と一緒に店の外で食べる場合があるのですが、市場の中を熟知していて顔なじみも多いペダルアジュンマたちは、場所を指定してもらえればお店の外でも気軽に配達してくれます。
一度、面白い光景を見ました。
「どこまで配達してくれるの?」
そう尋ねられた中華料理の出前担当が大きな声で叫んでいました。
「馬羅島(マラド)まで行きますよ!」
この言葉には笑ってしまいました。(ページ3に続く)