分断国家としての悲哀
韓国は、狭い国土の中でも人々は韓国語を話し、伝統の文化を享受し、国としての独立を保っている。
しかし、分断国家である現実は苛酷だ。
たとえ、どんなに韓国が統一を願ったとしても、それは大国(特に中国)の意向に大きく左右されてしまうのである。
重ねて言うと、日本と韓国では、地政学的に置かれた立場が大きく違う。日本は海に囲まれているうえに、韓国があるがゆえに危険な中国ともワンクッションを置くことができている。
しかし、韓国は直接的に中国やロシアと相対し、分断国家としての悲哀をことごとく味わってきた。
そうした困難の中で、韓国の事大主義というのは、小さな国が生き残っていくうえでの苦渋の選択なのである。
その厳しさは、大国に囲まれてみないとわからないかもしれない。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
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