「インタビュー」キム・ミョンミン「ブランクは虚しさを感じるため、牛のように働くつもりだ」

写真=CGV ARTHOUSE

 

「一日」の公開を控えたキム・ミョンミンは、先日映画「V.I.P」の撮影をすべて終えた。現在「物の怪(もののけ)」の撮影中である彼は、8月頃には「朝鮮名探偵3」に合流する。「V.I.P」は「一日」のクランクアップから3日後、直ぐに撮影に突入した。休まずに走っているようだと言うと「牛のように仕事をするつもりだ」と言及した。

「普通、映画を撮る前に2~3ヶ月程の準備時間が必要でした。終わった後、次の映画のために休憩時間を持ちました。そしたら、1年に多くても2つの作品しか出られないことになります。作品にオールインをしたのに、選んだ作品が無期限で延期され、思いもよらず1年ものブランクができました。虚しさを感じました。それから考え方がちょっとずつ変わりましたね。ある知人は『ずる賢く働きなさい』とアドバイスをくれたが、そこまではいかないけど、僕が持っていた原理原則の部分が柔軟になりました。映画のスケジュールに合わせて行こうと決めました。融通を効かせるようになりました。空白期にとても渇求していましたから」

ルー・ゲーリック病(筋萎縮性側索硬化症:重篤な筋力低下を来たす神経変性疾患の難病) にかかった患者を演じるために、20kgも減量したキム・ミョンミンの逸話は有名だ。自分に厳しく鞭打ちを加える彼であるがゆえ、誰よりも徹底しているイメージがあった。しかし、キム・ミョンミンは愉快だった。笑いが絶えない和気藹々とした雰囲気を先に作った。「“演技本座”は、僕を不快にする修飾語」と言ったり、または「僕は自分自身に期待しない」と、誰よりも率直に打ち明けた。20年以上芸能界で生活をしながら一喜一憂するよりも、自らの方法を絶え間なく探し求め、ここまで来た。そして今立っている位置は、自分に向かった評価というより、演技活動自体が楽しかったので可能だった。

「どんどん様々な人物の群像を演じたいです。代弁者で生きるという事は、とても魅力的な事ですね。簡単に抜け出すことはできません。」

 

元記事配信日時 : 2017年06月12日18時20分 記者 : チョ・ヒョンジュ、翻訳 : 前田康代

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2017.07.18