劇の序盤は「キム・ミョンミンショー」と言ってもいいほど、彼の活躍が目に入る。愛娘が自分の目の前で繰り返し死ぬ、酷い一日に閉じ込められてしまった。キム・ミョンミンはどうにかしてその地獄から抜け出そうと必死にもがく。
キム・ミョンミンは「僕だけずっと出ていたらそりゃつまらないでしょう。分量は負担を感じました。繰り返される状況を々演技しなければならなくて、(観客が) つまらなくなるんじゃないかと思い心配になりました。時間が過ぎると、最初から一人で走るより、同僚、後輩たちと一緒に走りたいと思いました」と話した。その一方で「今『物の怪(もののけ)』の撮影もそうだけど、一人で撮ることが多いです。一人で刀を振り回していたり、矢や槍を投げている。職業自体、孤独で寂しい感じがします」と付け加えた。
ピョン・ヨハンとは、SBS「六龍が飛ぶ」の時に一度息を合わせたことがある。キム・ミョンミンは「ピョン・ヨハンは、僕と同年代の演技とは思えないくらい考えが深く、姿勢が正しいです。『こいつ何だ? 上手くいくかも』と思いました。折も良く『一日』側でも、ピョン・ヨハンのキャスティングを念頭に置いているという情報を聞いて、僕が上手く話してみると言いました。ピョン・ヨハンにもずっと、一緒にやってみようと言いました」と話した。
キム・ミョンミンは撮影現場でモニタリングを全くしない俳優だ。誰よりも几帳面で徹底的にモニタリングをするように見えたと困惑する取材陣の反応に「見えるイメージとは全く異なります」と微笑んだ。
「もっと上手くやる自信がありません。モニタリングをやり続けたら欲が出てきます。角度も気にするようになるし、色々と複合的に感情が生じて、演技が異なってきます。監督がわざわざ来てくださって、モニタリングしてみてと言われない限り、絶対自分からは見ません。監督に完全に任せっぱなしです。監督は、全体的な絵を描くでしょう。俳優は自分の顔しか見ないのです。当然ぎこちなくなるに決まってます。欲が出始めたら過剰になって、終いには見れなくなります。ちょっとくらい顔が変に出てくるかもしれません。僕はビジュアルで通っている俳優ではないんですから(笑)」(3ページに続く)