さらなる頂上をめざして
クリント・イーストウッドとロバート・レッドフォードは特別な成功例である。実は、多くの俳優が監督にチャレンジしてきたが、俳優を上回る実績を監督として挙げた例はあまりない。
それほどに俳優が監督に進出するのは難しいのである。
しかし、先例を考えてひるむようなチャン・グンソクではないだろう。彼は、夢の実現のために全力を注ぐタイプだ。いずれはかならず商業的な劇場公開用の映画にトライするに違いない。
しかし、今はまだまだ準備の時期だ。今以上に多彩な役を演じながら、「表現とは何か」ということをもっと探求する必要がある。
現実的には、40代になってから「勝負の時期」が来ると思われる。
それまでは、俳優として多くの有能な監督と組みながら、その演出スタイルを肌で感じて生かしていくことだ。それによって、チャン・グンソクはさらなる頂上をめざしていけるのだ。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
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チャン・グンソク主演『テバク~運命の瞬間(とき)~』の時代背景がわかる!