これからが大切
もう1つの場面。それは、2013年10月21日に千葉の幕張メッセで行なわれたライブのときだった。
この日、キム・ヒョンジュンは6曲目に『僕が生きているのは』を歌ったが、この曲を選んだ理由をこう語った。
「この曲はみなさまのための曲だと思います。僕は今まで生きてきて、家族や友人、スタッフのみんななどたくさんの方に囲まれていますが、その中で僕が生きていくもう1つの理由が、ファンのみなさまであると僕は思っています(拍手)。『僕が生きているのは』という曲をみなさまに捧げます」
キム・ヒョンジュンがこう語って優しく歌いあげると、会場は温かい空気に包まれた。彼は、本当にファンを大切にするスターなのだ。
そうした思い出を心に留めたまま、羽田空港に現れた現在のキム・ヒョンジュンをしみじみと見る。彼は、長く待ってくれたファンに、これからどんな世界を見せてくれようとしているのか。
大いに期待が高まる。しかし、当のキム・ヒョンジュンは不安でいっぱいに違いない。彼自身が「これからが正念場」であることをよく知っているからだ。
新しい人生に船出したキム・ヒョンジュンを温かく見守りたい。
文=「ロコレ」編集部
コラム提供:ロコレ
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