世界で活躍するための重要な持ち味
防弾少年団の7人は、1990年代のなかばに生まれている。
1997年には韓国で深刻な経済危機があり、以後の韓国社会はガラリと変わってしまった。そんな風潮の中で彼らは幼い日々を過ごしたのであるが、物心がついた頃からインターネットが活用されていたというのが世代的には一番の特徴だろう。
そんなネットを使って、防弾少年団の世代は世界の動きをよく知っていた。つまり、世界を意識しながら育ってきたわけで、それゆえに適応力が研ぎ澄まされている。
この場合の適応力とは何か。
それは、自分がまったく経験していないことでも、恐れずに積極的にチャレンジして、見事にこなしてしまうということだ。
この適応力が、韓国から世界に出ていくときに大きな武器になる。
彼らがワールドワイドに広い人気を博しているのは偶然ではない。世界を視野に入れた戦略性を持ち、活動する国のツボに見事に適応しているからだ。
この戦略性と適応力は、防弾少年団が今後も世界で活躍するための重要な持ち味になるだろう。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
http://syukakusha.com/