適応力の証明
防弾少年団の奮闘ぶりを再現してみよう。
食堂にピストルを持った凶悪犯が入ってきた、という設定だった。食堂の店員が「防弾チョッキはないけれど、似たような人たちはいる」という紹介で、7人が颯爽と登場。彼らの活躍もあって無事に解決すると、食堂を経営する主人(すっちー)が「ごちそうしましょうか」と言って、メンバー7人にそれぞれ食べたいものを聞いてみた。様々なご馳走がリクエストされたのだが、全部聞いたうえで、最後に主人が「カレーライス7丁!」と叫んだのだった。ここで、ズッコケるのが吉本新喜劇である。
そのとき、防弾少年団の7人もタイミングよくオーバーにズッコケてみせた。まさに、アッパレ!
すっちーも「ズッコケがすばらしかった。あそこまでコケられるのは、新喜劇の若手でもいない」と称賛していた。
日本ではズッコケ芸が定番になっているが、韓国にはあまりない芸である。防弾少年団の7人も、最初はどんな風にズッコケたらいいか戸惑ったと思うが、ステージを見ると、絶妙なタイミングでバッチリとズッコケていた。これこそが、彼らの適応力の証明ではないか。(ページ3に続く)