新大久保に何度も足を運んでいると、「相変わらず人出が多い」と実感する。
職安通りのほうは、JR新大久保駅から離れている関係もあって、一時ほどの人通りはないのだが、JR新大久保駅に近い大久保通りは、歩道からあふれんばかりに人が行き交っている。
その光景を見ていると、韓流ファンのメッカと言われた新大久保も健在だと思う。
確かに、一番の人出があった2011年と比べると、韓国関連の食堂やショップは2割以上も減ったそうだが、当時が異様な盛り上がりだったのだ。
あんなことは長続きはしない。
今の新大久保をありのままに見渡せば、東京でも有数の繁華街だと十分に言い切ることができる。これもすべて韓流ファンのおかげである。
しかも、新大久保にいて感心するのは、時間帯によって訪れる人たちの年齢層が変わることだ。午前中から午後3時くらいまでは40代以上のグループの女性たちが多く、午後3時以降は高校生や大学生といった学生の姿が目立ち、夜になると20代や30代の女性たちが韓国食堂を埋めつくしている。
これほど幅広い年齢層に支えられているエンタメのジャンルというのも、そうはないのではないだろうか。
母親と娘が共通の話題で盛り上がれるのが韓流の真骨頂なのかもしれない。(3ページに続く)