「インタビュー(4/27版)①」パン・シヒョク代表、“会社は、防弾少年団に先に企画し提案したことは一度もない。彼らの音楽には触れてはいけない”

Q. メンバー各々がミックステープも出したり、コラボレーション活動も活発な方だが
それこそ自由にさせている。彼らの音楽には触れてはいけないからだ。ハイクォリティーな音楽を完成するために会社が手を貸すことはできるが、メンバーの音楽面における方向性には触れてはいけないと思う。メンバー本人の意思が一番重要だ。最終的に私に来るまでに、プロデューサーと自主的に検討するから、会社の立場としてはファンに聞かせるクォリティーなのかを最終的に決定するだけだ。国内外でコラボレーションの提案もたくさん入って来るが、私は全くタッチしない。原則はひとつ。歌手本人に連絡が来てアーティスト同士相性がうまく合って進行しようとすれば、会社はバックアップをするだけだ。会社がアウトラインを描いて先に提案したことはない。

Q. 防弾少年団のメンバーは、SNSのアカウントを活発に活用するが
メンバーに自由に使わせている。これもマーケティングとして企画したとか意図したことではない。我々は、何かをさせないようにするという文化はない。ただし、メンバーが個別でSNSをすることはチーム文化ではないからそれはしないほうがいいとお願いしてデビュー前からひとつのアカウントだけを作った。メンバー自らチームのアカウントだということをよく理解してSNSを楽しんでいる。皆が「オタク文化」が好きなので善なる循環をしている。メンバーがとても自由にたくさんのコンテンツを作るので、SNSに全部あげるのが難しいほどだ。

Q. 海外のファンが多いが、外国人のメンバーがひとりもいないというのが独特だ
実は、防弾少年団の海外での反応がこれほどまでだとは思わなかった。初めてロンチングする時、K-POPアイドルとして最小限の美徳は守ろうと思った。パフォーマンスが良くて総合プロダクションとして音楽にだけ依存しないで衣装やミュージックビデオにまで気を使っただけなのだが。若者たちの悩みというものは、全世界的に普遍のテーマで世代差もないので海外のファンの共感を得たようだ。そしてYouTubeでグローバルファンに近づきやすいという利点もある。防弾少年団のファンが、率先して海外ファンにアピールしようと翻訳して掲載するのがひとつの文化になっている。感謝するばかりだ。最近とても驚いたことがある。バルト海の近くにあるエストニアのあるダンスの教習所に「BTSダンスクラス」ができていた。とても不思議だった。

Q. 最近の南北アメリカのツアーはどうだったか?
本当に期待以上だった。北アメリカで反応が良いということは知っていたが、南アメリカでも熱い関心を見せてくれた。チケット発売の時から爆発的な反応で驚いたし、南米から始まって北米、LAまで上って来てファンの規模が大きくなるのを見て驚いた。防弾少年団がこれほどなんだなあと、ハハ。実は、我々がこうなれたのは先代のK-POP歌手と会社があったからだ。だから我々も後進のためにウエスタン市場に進入していく道を開かなくてないけないという責任を感じた。(3ページに続く)

2017.04.27