「インタビュー(4/27版)①」パン・シヒョク代表、“会社は、防弾少年団に先に企画し提案したことは一度もない。彼らの音楽には触れてはいけない”

2013年6月にデビューしていつのまにか4周年に向けて駆けている。新人賞を皮切りに一段階ずつ上がって2年目に初めて音楽放送で1位を獲得し、その1年後に年末の歌謡授賞式で大賞のトロフィーの主人公になった。もう韓国だけでは狭いとアメリカを始め海外の歌謡界を掌握しているビルボードが愛するK-POPグループに成長した。輝かしい神話を書き綴っている彼ら、防弾少年団のことだ。

防弾少年団はBig Hitエンターテインメント所属のボーイズグループだ。パン・シヒョク作曲家が代表だが、規模的には大型の所属事務所とは差があるのが事実だ。それでも彼は防弾少年団を大ヒットさせて、いつのまにか韓国歌謡界をリードしている。「フクスジョ(土のスプーンと箸:何も持っていない庶民のこと)の成功の神話」を描いたパン・シヒョク代表と最近書面でインタビューを行った。防弾少年団について愛情と秘訣、今後の抱負も聞くことができた。

Q. 単刀直入に尋ねる。防弾少年団の大ヒットの秘訣は何か?
実際のところよく分からない。うまく行ったあとでファンや記者、評論家の話を総合して見ると、パフォーマンスが良くて早くから音楽を世界のトレンドにあわせながら自分たちの話を描いたというのだ。すなわち、グローバルな若者達の共感を得たためだ。これにSNSなどの沢山のチャンネルを通じてコミュニケーションしながら親近感を与えたのが秘訣だったようだ。

Q. 「学校 3部作」、「花様年華 2部作」などのシリーズをどのように企画したのか
シリーズものは昔のグループもたくさんしてきたが、防弾少年団が久しぶりにチャレンジしたといえる。しかし、我々は意図的な企画は好きではない。外部からはそう見えるかもしれないが、刹那的なアイディアに依存する方ではない。ただ、防弾少年団自身の話をしなければならないという確固たる哲学があるだけだ。そういった部分を表現しようとしたら、一枚のアルバムに収めきれない膨大な量になった。無理にひとつのアルバムに詰め込むと内容が飛躍してしまうので分けて収めようと思った。特別な企画のポイントではなかった。ただ単に分けて出しただけだ。

Q. デビュー初盤と現在を比べると、防弾少年団のカラーが少し変わった感じがする
どんな観点で見るかによって違うと思う。アイドル市場はコンセプトが重要なのだが、視覚的で音楽的なコンセプトを見たときに、確かに防弾少年団は沢山のカラーにチャレンジした。「変化したのではないか」、「防弾少年団が変わった」という言葉も聞こえるが、会社内部では「変化」や「変身」と言うような表現は使えなくなっている。10代20代のストーリーを語らなければならないという観点は一度も変わっていない。メンバーの年に合わせた音楽、流行、トレンドをそのときごとに取り入れているだけだ。元々持っていたコンセプトへの裏切りだと言ってファンが離れることもありうるが、そうではないところを見ると何か一貫性があるということを認めてくれたようだ。防弾少年団は最初から現在まで、自身の話、自身の世代のエピソードを語りながら普通だったら隠したいと思うような内容を率直に表現している。「今回はどんなコンセプトをする」というような企画は絶対にしない。(2ページに続く)

2017.04.27