「インタビュー」2PMジュノ、“ドラマの悪役のためにCFが取り消しになった"

ジュノは、このようなソ・ユルのキャラクターを作るために様々な悩みを繰り返したという。単純においしく食べる姿に善と悪を行き来するという両面性まで自然に表現しなければならなかったからだ。「ただ僕は、最大限キャラクターに入り込もうと思いました。とにかくキャラクターの研究がとても重要で、この人物がどのように生きて来たのかと考える方です。僕が経験が多い方ではないので、実生活の中にキャラクターが溶け込まなければいけないと思って家の外にも出ませんでした。ソ・ユルは、いろんな面で優れた人物でしたが、孤独で周囲に人がいないし、独りよがりで思いのままに生きていくキャラクターだったので、それに合わせていこうと努力しました」

しかし、本当に驚くべきことは、すでに演技を始めて4年目のジュノがいまだに一度も演技のレッスンを受けたことがないというのだ。もちろん、俳優に演技のレッスンが必須だというわけではないが、このように学ばなくても映画と地上波ドラマで素晴らしい活躍をしたという点は驚くべきことだ。

「演技のレッスンみたいなものもまだ受けていません。レッスンよりは、現場で監督や他の俳優と話しあいながら作り上げていくほうがとても役に立ちますね。演技のレッスンを受ける人達は、このキャラクターについてどのように分析するのか意見を言い合う形式でするようですが、僕はレッスンを受ける時間もありませんでした。かえって現場で先輩と話しながら作り上げていくことも本当におもしろい作業だと思いました。いくら家でひとりで演技を作り上げると言っても、現場にいけばどのように変わるのか予想もできないことがとても多いので、早く習得しようと思いました。先輩の演技を見ながら参考にはしませんでした。それが礼儀だと思ったし、迷惑になるのではないかと思いました。僕が僕自身のキャラクターを作り上げないといけないという考えでした」

アイドルの演技に敏感な視聴者から好評を引き出しただけでもジュノのチャレンジはある程度成功だったといえる。また、この点をよくわかっていると明らかにしたジュノは、粘り強く演技のスペクトラムを広げていく計画だと語って、今後に対する期待も高めてくれた。

「アイドルでも演技が上手なら大丈夫だと思います。だからと言って僕がうまいのではなくて、僕が褒められるのは、ある面アイドルという特徴のせいではないかと思います。アイドルなのに思ったよりうまいということなのか、俳優としてうまいということなのか、よく区別しながら受け入れています。アイドルだから称賛が寛大だったり、反対に厳しい部分もあると思います。僕の結論は何にしても上手だったらいいのだということです。そのことについてこれといった反感はありません。僕自身が恥ずかしくないということが重要だと思います。この機会を通じてスペクトラムを広げることができて気分がいいです。これからもどんなキャラクターにもチャレンジしてみたいです。今回のキュートな悪人から、もう少し発展した悪人を夢見ることもできるし、この機会にコメディージャンルもしてみたいと思ったりしています。チャレンジしてみたいジャンルが多くなりました」

2017.04.16