そしていよいよ最初のラップ対決がスタート。ゴンヒは「胃が痛いです…」と苦い表情を見せながらも、ファッションでもHIP-HOPを表現しようと楽屋で作った手作りアイテムなどを紹介するも、シヒョクからは「そのファッションはちょっとダサいですね」と一蹴されてしまう。
そんなゴンヒもパフォーマンスがいざ始まれば、ビートに乗せて軽やかにスマートなラップを繰り出していく。「まだ終わってないよ!盛り上がっていきましょう!」とファンをあおりながらゴンヒスタイルのHIP-HOPステージを展開した。
シヒョクはシリアスな雰囲気で日本語ラップを披露。メッセージ性の強い世界観を見事に表現し、客席からも大きな歓声が飛び交う。パフォーマンス後には「反応が良くてうれしいです!」と笑顔を浮かべた。
続いてスンヒョクとヨンウクがステージに登場し、バトルはラウンド2へ突入。「僕の負けたくない気持ちを表現しました」と話すスンヒョクのピンクのヘアスタイルからも、この戦いにかける意気込みが伝わる。メインダンサーとしてのプライドをかけたヨンウクも「ヨンウクという人間は踊りを抜くとただの死体なんです。人生をかけて踊ります!」と気合充分だ。
「サンドバッグを殴るようなイメージで、戦っている気持ちでやりました」と語るヨンウクのダンスは、汗や血を連想させるような激しさの中にセクシーさも垣間見える実に男らしいコンセプト。
一方、緩急をつけた動きでスタイリッシュなダンスを披露したスンヒョク。途中キラリと瞬くようにアイドルらしい視線をファンへ向けるのはさすがの表情管理。「緊張してミスしたところもあった」と話していたが、そんなことは全く感じさせないステージでファンを魅了した。
1対1の最後は、ソンホとJ.Dの演歌対決。「J.Dは演歌が得意なのでドキドキするんですけど、頑張るしかないですね」と緊張している面持ちのソンホと、「ソンホさんがどんなに頑張ってくれたのか楽しみなんですけど、僕も演歌のメドレーを準備したので皆さんを楽しませたいと思います!」と大好きな演歌をステージで歌えることがうれしくて仕方ない様子のJ.Dの姿はとても対照的で、パフォーマンスへの期待も高まる。
先攻のソンホは和田アキ子の名曲「古い日記」を選曲。客席からも合いの手の声もバッチリ決まり、よく響く低音ボイスがソウルフルに唸りをあげる。シックなジャケットに前髪を上げてマイクを握る姿は、ベテラン歌手のような風格を漂わせていた。
次に登場したJ.Dはフリルたっぷりのシャツに王子様ジャケットといういで立ちで、まさに“演歌の貴公子”。冠二郎の大ヒット曲「炎」から、近藤真彦の「スニーカーぶる~す」に鼠先輩の「六本木~GIROPPON~」というエンタメ感たっぷりのメドレーを、本物の演歌歌手顔負けのこぶしで歌い上げた。
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