「コラム」(後編)文定王后とは誰なのか?『オクニョ 運命の女(ひと)』の登場人物

ドラマと史実の違い

明宗は心やさしき王だった。
しかし、母親が実権を握っているので、傀儡(かいらい)の王にならざるをえなかった。文定王后の悪政を間近に見て、どんなに心苦しかったことか。
そういう意味でも、16世紀なかばの朝鮮王朝は、暗黒の時代だったと言える。そんな時代を舞台にしている『オクニョ 運命の女(ひと)』。イ・ビョンフン監督というのは、善良な人が前向きに努力するハッピーなドラマが好きで、ドロドロした愛憎劇を敬遠する傾向がある。


しかし、実在の人物としてドラマに登場するのは、悪に手を染めた人が多い。果たして、ドラマと史実がどう違うのか。そのあたりを比較しながら見るのも、韓国時代劇ならではの楽しみかもしれない。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

コラム提供:ロコレ
http://syukakusha.com/

 

歴史解説!仁祖(インジョ)と貞明(チョンミョン)公主の確執

貞明公主はどんな性格の王女だったのか

貞明(チョンミョン)公主(コンジュ)の結婚!

康熙奉(カン・ヒボン)が語る「仁祖(インジョ)の功罪」(前編)

解説!貞明公主はなぜ大地主になれたのか

2017.03.05