優しさの贈り物
娘を守りたい一心で無実の罪を認めざるを得なかったヨング。この作品は父と娘の深い絆を描いた作品で、子供を持つ人なら誰しもが心震えるほどの哀しさを感じずにはいられないでしょう。
大人になったイェスン(パク・シネ)が模擬裁判で父の無実を晴らそうとするところからこの映画は始まります。
邦題は『7番房の奇跡』ですが、原題は『7番房の贈り物』。
無罪を勝ち取るという奇跡が起きなかったのは冤罪の悲しい現実です。
でも、ヨングの純粋な心が仲間たちはもちろん、やがて刑務所の長官の心まで動かすことになります。
まさに、それこそが、ヨングが遺してくれた優しさの贈り物だったのではないかと思います。(ページ4に続く)