『哭声/コクソン』ナ・ホンジン監督&川村元気 日韓気鋭の映画人対談が実現!

現在日本で最も勢いと知名度のある映画プロデューサーといっても過言ではない川村の新たな代表作となった『君の名は。』は韓国でも1月に公開され、韓国で公開された日本映画で歴代トップの記録を樹立。ふたりは初対面だったが、川村の自己紹介にすぐピンときたナ監督も思わず笑顔を見せ、終始和やかな雰囲気で対談が繰り広げられた。
川村は『哭声/コクソン』の感想として「凄すぎて1日食事もできないほどでした。本当にエキサイティングな映画体験をさせてもらいました。」と切り出し、「毎回オリジナリティのあるキャラクターがとてもユニークですね。ああいう役柄はどこから発明されるんですか?」と質問を投げかける。対してナ監督は「映画というのは何を目的に作られるのかが重要だと思っています。キャラクターもその目的のために存在するべきです」と語り、方法論として俳優とのコミュニケーションの重要性などを挙げていく。他にも映画が持つテーマや熱演が話題となっている國村隼、前作2本との違いなど様々なテーマで意見が交わされた。


そんな中、川村から「日本映画はご覧になりますか? 実は日本の俳優にも監督のファンは多いんですよ!一度日本で撮られたらどうでしょう?」と日本映画界との交流を促す言葉も飛び出す中、話題は次第にお互いの制作論に。ナ監督は、「フレームに写るものの全てを監督するのが監督の仕事です。つまり、フレームの外にいる人全てを監督しなければならないということです」と語り、厳しい現場で知られる独自の監督論を展開。クリエイター同士ならではのマニアックな技術論など、お互い話は尽きない様子だった。
本対談の詳しい模様は、「SWITCH」3月号(2月20日(月)発売/税込み1,512円)に収録される。(3ページに続く)

2017.02.16