「韓国取材」キム・ナムギル復帰作(原題)「サンオ(=鮫)」制作発表会で悪役の魅力を語る!

 

ドラマ「善徳女王」で一気に注目を集め「赤と黒」で人気急上昇となったキム・ナムギルが除隊してから初の出演作で話題を呼んでいる韓国KBS2放送ドラマ(原題)「サンオ(=鮫)」の制作発表会が5月21日ソウル・コンベンションディアマンにて行われた。

 

主演のキム・ナムギルを初め、ソン・イェジン、ハ・ソクチン、ナム・ボラ、イ・ジョンギル、イ・スヒョクそしてパク・チャンホン監督が登壇。

最初にパク・チャンホン監督から「この『サンオ』は5年前に企画されたものですが、様々な事情で制作が進まず、今回KBSのおかげで実現することができ大変感謝しています。

いい作品を作り上げていきたいと思いますので、皆さんぜひ応援してください」挨拶した。

キム・ナムギルは「除隊してから初めてのドラマ出演に緊張しています。パク・チャンホン監督と脚本家のキム・ジウ先生という名コンビの作品であることに魅力を感じたし、もちろん作品そのものにも魅力を感じて出演を決めました。一緒に演じていく俳優同士が息を合わせていい作品にしていけるのではないかと思いますので、ぜひ楽しみにしてほしいです。本当に素晴らしい俳優さんたちと一緒にできることを光栄に思いながら、一生懸命演じていきたいと思います」と真摯な姿で挨拶した。

また「今日は多くの方が関心を寄せてくださり、本当にありがとうございます。お帰りの際は気をつけてお帰りください」と取材陣にまで気を配る心使いを見せた。

初の検事役となるソン・イェジンは「初めての検事役なので、どうしたら事務的でなく堅くない検事に見えるかこれまで以上に悩みながら演じています。とにかくみんなで力を合わせて撮影をしていますので、素晴らしい作品になることは間違いないと思います。最後まで楽しく見てください。ありがとうございます」とチャーミングな笑顔で語った。

日本でもおなじみのドラマ「黄金の魚」「復活」「魔王」というミステリアスな復讐劇を生み出した脚本家キム・ジウとパク・チャンホン監督。

そして今回「サンオ」でもこのゴールデンコンビが新たな復讐劇を作り出すことになり、今作での“復讐”の意味について聞かれパク・チャンホン監督は「とても複雑なものがあるのですが…以前にドラマ『復活』で復讐する側の立場を描きました。

今回は復讐される側の立場も描いています。復讐の意味についてはこれから視聴者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。ドラマを見てぜひ皆さんに考えていただきたいです」と視聴者の期待が膨らむように答えた。

またキャスティングについてパク・チャンホン監督は「ソン・イェジンさんは何と言ってもキレイでしょ。それに演技がうまいじゃないですか!」と声高らかに語った。続けて「キム・ナムギルさんは…」と少し沈黙して笑いを誘った後「ナムギル君は本当に面白い人なんですよ。娘が結婚するなら彼みたいな人がいいと思うぐらい、俳優としてだけでなく人間として本当にいい人なんです」と絶賛した。

これまでドラマ「善徳女王」のピダム、「赤と黒」のゴヌクそして今回のハン・イスはいずれも陰のあるキャラクターだが、それについてキム・ナムギルは「もちろん明るい役を演じてみたいとも思いますし、ロマンチックな役もこなせると思っていますが、これまで演じたキャラクターのように幼い頃から心の傷を抱えているキャラクターに惹かれてしまいます。

それぞれの役によって心の傷が違うのでそれをどう表現するかいつも悩むし、難しい部分はありますけどね。『赤と黒』のゴヌクと今回のイスは似ていると言えば似ているのですが…『赤と黒』の時とは違う演じ方をしなきゃいけないわけなのでその辺も苦労し、いろいろなことを考えながら役作りをしています」と悪役の魅力について熱く語った。

 

また続けて「人がそれぞれ持つ痛みを表現した時、それを見る視聴者にもそして演じる僕自身にも癒される面があると思います。他人の悩みや心の傷を知って、苦しいのは自分だけではないということを知るだけでも癒される部分があるからです。3年ぶりのドラマ出演になりますが、長い間演じていなかったので心配があることも事実です。演技というのは長くすればするほど、難しさを感じる気がします。『善徳女王』で認知度が上がり、生意気になったり初心を忘れたりしそうになりました。しかし公益勤務をしながら小さなことにも幸せを感じようと思うようになりました。演技ができるだけで幸せだと思っていた最初の頃の気持ちを忘れずに生きていきたいです」と続けて謙虚に思いを語った。

キム・ナムギル演じるハン・イスの秘書を演じるイ・ハニは「キム・ナムギルさんは本当によくしてくれます。演技についてだけでなくいろんな話をしてくれるし、本当に面白い方で現場のムードメーカーとして盛り上げてくださっています」と話すとすぐにキム・ナムギルが「今日の制作発表会でよく言われたくて頑張っていました」と割って入り、笑いを誘った。

ドラマ「サンオ」は、家族の復讐のために地獄から這い上がって強者となり愛する女性にさえ刃を向ける冷酷なハン・イスと、家族の酷い真実を暴かなければならない運命を持ち2人の男を愛さざるをえないチョ・ヘウ、また愛する妻の裏切りに怒り、絶望しながらも恋敵ハン・イスに共感してしまい彼の復讐を阻むオ・ジュニョンの3人が善と悪の境界に留まり、己が信じるまたは信じたい真実に向かって闘争する姿を描いている。

 

韓国KBS2で5月27日午後10時から放送スタート。

 

取材:(C) Korepo(KOREAREPORT INC)韓国記者

 

2013.05.26