タオルで汗をぬぐいながら、「こんな朝早くから歌って踊るのが久しぶりなんで、新鮮です」とオープニングから“朝早く”を連発するSE7ENにファンも爆笑。もう午後3時を回っているのに、「僕は誰? ここはどこ? いま夢かどうか分からない」と言うと、客席から「夢じゃないよ!」「早く起きて!」とツッコミが入り、「そろそろ起きてきましたから(笑)」とSE7EN。客席のリアクションに耳を傾け、その場の雰囲気で、ファンとのやり取りを楽しむのがSE7EN流だ。
この日は開演前、リハーサルの公開もあったが、「リハーサルよりぜんぜん上手いですよね? でしょ? リハーサルは寝起きでやっていたから、ここまで見せちゃダメじゃないかと思ったんですが(笑)。でも、リハーサルも…」と言いかけたところで、「カッコよかった!」とファン。さらに、「けど、いまは…」と誘導するSE7ENに、「もっとカッコいい!」とファンが反応すると、照れくさそうにしながら、「これからもっとカッコよくなるかもしれないから最後までよろしくお願いします!」と気合を入れた。
ステージに準備されたソファに横たわり、「つらかった時期、僕を信じて応援してくれた皆さんのために作った曲です」と心に響く歌詞の「ケンチャナ」を感情を込めて歌った後、「Eternity Love」では、シャツのボタンを外して胸元を開け、セクシーさ全開でファンをドキドキさせた。
暗転した会場のスクリーンで、「Dangerman」のPV撮影のメイキング映像が流れた後、ゴールドがあしらわれた赤の衣装に着替えて再び登場すると、昨年7月7日にリリースされたシングル「RAINBOW」を軽快なダンスで爽やかに歌い、ミドルバラード「ANGEL」では優しい歌声で、会場を包み込んだ。
今回のアルバムでは、新曲の歌詞を覚えるのが難しかったというSE7EN。「難しい歌詞がいっぱいあったから、名古屋、大阪公演では完璧に歌うのが一番の目標だったんですけど、失敗しちゃってすごく残念で。きのうとおととい、ずっとホテルで聴きながら頑張りましたけど、もう何回かね、間違えちゃったから(笑)」と屈託なく、なんでも包み隠さず正直に話してしまうのが彼らしい。(3ページに続く)