ドラマ「ソル薬局の息子たち」で注目を集め、主人公トンヘを演じ、最高視聴率50%を超える視聴率を叩き出した国民的ドラマ「笑って、トンへ」で大ブレイク!
アクション時代劇「ペク・ドンス」「僕らのイケメン青果店」と立て続けにドラマの主演を果たし、 天才ピアニストたちの愛と復讐を描いた最新ドラマ「蒼のピアニスト」では初の悪役を演じるなど人々を魅了し続けている韓国の人気俳優チ・チャンウクが4月4日(木)韓国との縁が深い高麗郷・高麗神社(埼玉県日高市)を訪問した。
今回の訪問はNPO法人日韓文化交流会が毎年4月に韓国歴史ドラマをテーマに開催しているチャリティーイベントの一環で、「ペク・ドンス」で主人公ペク・ドンスを演じたチ・チャンウクが5回目のバトンを受け取った。
参道両脇にはソメイヨシノ、境内には樹齢300年のヒガンザクラ、高麗家住宅の横には樹齢400年のシダレザクラと桜の名所でもある高麗神社。
爽やかな春を感じさせるカジュアルスタイルで現れたチ・チャンウクは分刻みのスケジュールの中、高麗神社に隣接、江戸時代前期に建てられた高麗家住宅(国指定重要文化財)の傍らで、インタビューに応じてくれた。
桜の美しい季節に韓国との縁が深い高麗郷・高麗神社を訪れたチ・チャンウクは・・
――高麗郷という場所を知ることができ、とても嬉しいです。また5回目を迎えるこのイベントに僕がゲストとして、この地を訪問できたことはとても光栄に思います。さらにファンの方たちとも触れ合うことができたので、より嬉しく感じます。
Q初めての時代劇『武士ペク・ドンス』に出演を決めた理由を教えて下さい。?
――台本がとても面白かったし、共演する俳優さんも素晴らしい方々だったので出演を決めました。
Q実在した朝鮮最強の武人「ペク・ドンス」を演じてみていかがですか? また歴史上の人物を演じるプレッシャーはなかったですか?
――実存した人物なので、僕がこのペク・ドンスという人物をどう表現するかが難しかったです。ですから実際の人物像をそのまま演じるというよりは、(ペク・ドンスという)キャラクターを新しく作っていくように努力をしました。
Qペク・ドンスとチ・チャンウクさんご自身共通点と相違点 はありますか?
――ドラマの最初の方でドンスはとても明るく、元気でひょうきんなんです。その点は僕に似ているかな(笑)。僕は親しくなると冗談を言ったり、ふざけたりしてよく笑うんですが、そういった所がドンスに似ていると思います。違う点は、ドンスは武士じゃないですか。そういった環境面が大きく違うと思います。
Q時代劇ということで現代劇と違い、戸惑った点や難しかった面もあったのでは?
――現代劇と時代劇は素材そのものが違います。時代劇はその当時の生活などを想像に任せるしかない部分があるので、そういった点が難しかったです。
Qドンスの宿敵ヨ・ウン役のユ・スンホさんとの撮影中のエピソードを教えて下さい。
――スンホ君は人見知りが激しく、僕もそうなので、お互い親しくなるのに少し時間がかかりました(笑)。
Q小学校時代からテコンドー、合気道、水泳などを習い、抜群の運動神経を持つチ・チャンウク。剣はもちろん、乗馬や弓も駆使したスタイリッシュなアクションに挑戦していかがでしたか?
――アクションは初めてだったので、本当に学ぶことが多かったです。どうしたらうまく表現できるかということをこの作品を通して、考えるようになった気がします。
Q演じてみたい歴史上の人物はいますか?
――そうですね。王の役もやってみたいですし、また反対に身分が低い人物も演じてみたいです。 (王様の衣装「龍袍」を見に着けたチ・チャンウクの凛々しい姿が目に浮かぶ。)
Q映画「スリーピングビューティー」でデビュー、国民的ヒットドラマに主演、2010年は映画「コ死2番目の話:教育実習」で被害者を、ミュージカル「Thrill me」では殺人者と正反対の役を演じ、観客を魅了したチ・チャンウク。 映画、ドラマ、ミュージカルそれぞれ演じる上で違いはありましたか?
――スクリーン、テレビ画面、舞台というように(演技を見せる)媒体は違いますが、演技の本質は同じだと思うのでそんなに大きな違いを感じません。
Q次回作にミュージカル「あの日たち」を選んだ理由を教えてくれますか?
――台本も歌もとてもよかったし、何よりもう一度舞台に立ちたいという思いがあって出演を決めました。
Qプライベートで今一番夢中になっているものはありますか?
――普段は休みの日だとよくサッカーをするのですが、今は(ミュージカル)公演準備で忙しいので、それ以外のことに夢中になる時間がなくて寂しいですね(笑)。
最後にファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。
――このように日本に再び来ることができて嬉しいですし、ワクワクしています。よい作品でまたお会いできるように頑張りますので、応援して下さい!愛してます!
インタビュー中は優しい眼差しと魅力的な笑顔を湛えながら、真摯に答えるチ・チャンウク。
フォトセッションでは晴れ渡った青空の下、美しい桜の花と緑の草木に囲まれ佇むチ・チャンウクからは都会の喧騒を離れ、1300年の歴史を肌で感じる様子が伺えた。
映画、ドラマ、ミュージカルと活躍中のチ・チャンウクは先日モデルとしてランウェイに登場。 その多才な魅力と活動で、多くのファンを虜にしている。
毎年4月の恒例イベントとも言える「日韓友情フェスタ」をはじめ韓国と日本の橋渡しとして多くの日韓交流事業を行なってきたNPO法人・日韓文化交流会の任理事にお話を伺った。
Q「日韓友情フェスタ」は今年で5回目を迎えたことについて
「初めて高麗郷高麗神社を知った翌年の2008年から日韓友情フェスタを高麗郷の歴史にふさわしい史劇ドラマの主人公とともに、そして同じく高句麗と関連の深い韓国・九里市と交流を推進させながら始めました。何よりも、この地域の住民から歓迎を受け、また地域でも高麗郡建郡1300年を記念する記念事業会が発足されるまでに至ったことに胸がいっぱいです。カムサハムニダ」開催に至るまでの細かい経緯の中に多大な苦労がうかがえた。
Q また去年からは高麗駅直行の貸切臨時電車で、ゲストとファンが一緒に高麗神社へ訪問するという企画が実施されていることについて
「桜が咲く素敵な季節に、史劇ドラマに出演した人気俳優と貸切電車で高麗郷を訪れるということは、ファンにとっても特別な思い出になり、高麗郷地域にも活力を与える斬新な企画だと思っています」と、とてもうれしそうに話された。
最後に任理事は「高麗郷高麗神社は、私たち日韓交流を行なう人々にはとても大切な贈り物です。私たちが日韓の未来のためにどのように歩み寄って行くのか、先人たちの知恵を借りて考えなければなりません。これから日韓関係がさらに前進していくことを願い、そのような架け橋の役割を支えてくれる後援者の皆様とともに私たちNPO法人が少しずつ成し遂げていければ、それが幸運であり生きがいでもあります。今後もご支援のほどよろしくお願いします」と熱いメッセージを残した。
■NPO法人日韓文化交流会HP:http://www.japankorea .org/
取材:Korepo(KOREAREPORT INC ) photo ham