南怡島での撮影を通して、ペ・ヨンジュンはこのドラマにグイグイと引き込まれていった。
「ドラマの内容がとてもいいですね。初恋の人への追憶というのは、誰にとっても大切なものだから……。スタッフが苦労に苦労を重ねて撮影している冬の風景も、本当に美しいですね」
俳優の熱意が伝わってくるのは、監督としてもうれしいものだ。ユン・ソクホ監督も、ペ・ヨンジュンの演技を高く評価する。
「デビュー作のときは初々しさがあった。何年ぶりかに会ってみると、いつのまにか大人になったなあという感じ。ようやく愛の痛みや悲しみを表現できる年になってきたと思いますね」
チェ・ジウも、活動的な女性の役をまかされて生き生きしていた。
「高校生のユジンのちょっといたずら好きな雰囲気は私によく似ています。このときこそ、できるだけ明るい姿を見せておこうと思います。そのほうが、あとで心の痛みが際立つはずです。少しオーバーでも精一杯に演じます」
チェ・ジウは明るくそう語った。
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