Q. ユ・スンホさん、ナムグン・ミンさんとの絡みも話題になりました。お2人との演技はいかがでしたか。また、パク・ミニョンさんと言い争うシーンが多かったですが、彼女との共演はいかがでしたか。
僕の第一印象が強いので、はじめは皆怖がっていました。だから僕がまず気安そうに見えれば皆話もしやすいだろうから、寒いギャグなどをたくさん言う、変な癖ができてしまいました。僕は先輩方の目は気にしないのに、後輩たちの目は非常に気にします(笑)。ドラマや映画はチームプレーじゃないですか。「リメンバー」は、作品にふさわしく、お互いにアドバイスをして応援するチームでした。視聴者の方々が見てもチームの調和がよかったと感じられるとのことですので、それだけ視聴率も上がったのだと思います。
Q. 久々にユ・スンホさんと共演されていかがでしたか。カッコいい俳優が勢ぞろいでしたが、撮影現場の雰囲気や面白かったエピソードはありますか。
スンホは羽のない天使です。頭の天辺から足の爪先まですべて、心臓にある血の一滴まで惚れました(笑)。大変な撮影スケジュールにも顔色ひとつ変えたことのないほど、演技に対する情熱に本当に感嘆しました。そして、スンホは僕が寒いギャグを言っても、ただ笑います。僕が、“面白くないのに笑ってるんだろう? 悪いと思って”というと、バレたか、といったようにまた笑うのですが、それほど周りに気を使うことを知っている素晴らしい人間です。本当に可愛くて、僕が毎日バッグハグをしたんですが、それでも笑いながらジッとしています(笑)。
Q. 法学部出身ということですが、専攻を活かして弁護士役を演じられました。いかがでしたか。
法学部出身というだけで、法廷に立ったことはありません(笑)。法律用語はそんなに目新しくはなく、ある程度は理解しますが、それでも大変でした。法廷のシーンに入ると、皆、本当に大変でした。他のキャラクターと口論するシーンはお互いがやり合う時間があるのでまだよかったです。しかし、僕がひとりで最終弁論をするシーンはA4用紙に3枚以上のセリフがある場合も多かったです。さらに、法廷のシーンでは大抵の人が登場するので、それらのキャラクターを皆、撮影しなければいけません。判事と証人、そして僕たち側の人々と傍聴席の人々のリアクションを撮るのは8~10時間かかることもありました。スンホは後で本人が“ソ・ジヌ”なのか、誰なのか区別がつかないと言っているほどでしたから(笑)。
Q. 最近、愛らしいイメージで多くの人々に愛されていますね。
僕はもともと可愛らしい人間です(笑)。これまで愛らしい姿もたくさんお見せしましたが、演じたキャラクターがとても強烈だったので、皆さん、愛らしさを認識できなかったようです。イ・チャンミン監督も、はじめは僕をキャスティングされる過程で疑われていました。でも、制服を着た学生がきて“ジヌ~”っていってほしいと言い寄られたことがあるんですよ。映画「検事外伝」でも、思いのほか、僕のコミカルな部分が見受けられた、愛らしい、と観ていただけたようです。「リメンバー」の撮影があったので試写会のときに観覧できず、後日、映画館で観て出てきたときでした。後ろから20代の女性たちが“パク・ソンウン、本当にカワイイ”といっていたんです。それを聞いてうれしかったです。
Q. 今後挑戦したいジャンルや役割がありますか。
父と息子の話で感動的な父性を扱った話などをやってみたいです。それから、コミカルな演技も。外から見れば普通なのに、何をやっても2%が不足しているハッタリ、人間味溢れるけれども笑いを誘う、そんなキャラクターを演じてみたいです。僕のロールモデルはロバート・デ・ニーロです。何十年もの間、本当に様々なキャラクターを演じる姿が素晴らしいです。人間パク・ソンウンはひとりですが、俳優パク・ソンウンは数十人、数百人でありたいんです。長い間、無名時代があって大変でしたが、今はできることが多いじゃないですか。与えられる役割、そして僕を探して役をくださること、一つひとつに感謝しながら、ベストを尽くそうと努力しています。
Q. 最後に、日本のファンに「リメンバー」の見どころ、一番見てほしいシーンがありましたら紹介をお願いします。
最終回に納骨堂で嗚咽するシーンです。立体的なキャラクターなので、これまで感情を抑制しなければいけなかったけれども、そのシーンでは、感情を最後まで出し切りました。あの日、撮影現場に到着するとすぐに涙が出ました。衣装もメイクもしていなかったのに、撮影前から涙をこらえるのに大変でした。撮影に入って、ジヌの最初のセリフを聞くや否や、本当に滔々と泣きました。多くの視聴者の方々も泣かれたと聞きました。視聴者の方々に喜怒哀楽をもたらすのが俳優の役目ですが、僕に、またそれほどの没頭できる力をくれたこの作品に感謝しています。日本の視聴者の皆さんがどうご覧になるか、大変楽しみです。
「リメンバー~記憶の彼方へ~」
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(C)SBS
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