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【INTRODUCTION】
1981年9月に実際に起きた「釜林(プリム)事件」をモチーフにした骨太のヒューマンドラマ。ある事件をきっかけに人情派弁護士へと変わっていく主人公を演じるのは、韓国が誇る演技派俳優、ソン・ガンホ。主演作は軒並みヒットを記録し、本作が韓国で公開された2014年には、韓国映画俳優協会スターの夜 ‐韓国トップスター賞や第35回青龍映画賞で主演男優賞を受賞した。アイドルグループZE:Aのメンバーで、本作でスクリーンデビューを果たしたイム・シワンが不当に逮捕されたクッパ店の息子を好演。
その演技力が高く評価され、俳優としての活躍の場を広げ、主演ドラマ「ミセン-未生-」も高視聴率を獲得した。2015年、韓国映画史上初の累計観客数1億人を記録した個性派俳優、オ・ダルスが弁護士事務所を切り盛りするドンホを人情味たっぷりに演じている他、「太陽を抱く月」のキム・ヨンエ、『悪いやつら』のクァク・ドウォンらベテラン俳優が脇を固めている。監督は本作が長編映画デビュー作のヤン・ウソク。
※釜林(プリム)事件とは…民主化勢力を弾圧するために事件をねつ造し、令状もなく被告人22人を不法連行、自白を強要した。そして事件に関わったとされた5人が国家保安法違反などの容疑で有罪判決を下された韓国史に残る重大な冤罪事件。被告人の弁護を担当したのが、当時駆け出しの弁護士であったノ・ムヒョン元大統領であり、政治家転身のきっかけとなったとされている。尚、5人の被告はノ・ムヒョン元大統領の死の翌年に再審を受け、全員の無罪が言い渡された。(3ページに続く)