歌謡界で「ジントーベン」として力を発揮して認められてきたジニョンは、演技にもよく出演していた。映画「怪しい彼女」では大ヒットを飛ばし、ケーブルチャンネルMnetのミュージックドラマ「七転び八起き、ク・ ヘラ」で歌手と演技者のふたつの魅力を同時にアピールできるチャンスを得た。
多彩な活動を続けてきたジニョンの努力が爆発した作品が、「雲が描いた月明り」だ。朝鮮版「オム・ファタール(あまりに も魅力的で引き付けられずには入られない危険な男)」と呼ばれて初盤からパク・ボゴムとともに注目されてきたジニョンだった。初めてチャレンジした時代劇だったが、安定した発声と演技力で好評を博し、沢山の「花の士」の中でもジニョンだけの冷徹でありながらもあたたかさを持った魅力がよく生かされたキャラクターを作り出した。これに華麗なアクションシーンまで自らこなすというダークな魅力まで加えた。
沢山の映画とドラマへの出演で積み重ねられてきたジニョンの魅力が、「月が描いた月明り」でついに結実したといえる。沢山の演技ドルが時代劇では演技力の問題で悩まされたのとは違って、ジニョンは初盤から安定した演技を公開し、限りなくソフトでありながら冷徹なキム・ユンソンの不思議な魅力を彼の独特なスタイルで完成させた。「雲が描いた月明り」で、魅力をアピールしたジニョンの次の演技がいっそう待ち遠しい。