人間的な魅力を実感
フジテレビで行なわれた記者会見のときに、イ・スンギは「傍若無人な役を演じるときの気持ちは?」と尋ねられて、こう答えていた。
「特に何か考えて演じていたというよりも、もともとみなさんが私に対して持っているイメージを気にすることなく、きっと人間ならだれもが自分の中に持っている自己中心的なところやわがままな部分を出してみようと演じました。見てくださる方は、本当はそうではないであろうとわかってくれることを前提に、思いっきり演じてみました」
彼が語るとおりである。イ・スンギは、『華麗なる遺産』で演じた傲慢な財閥二世とは性格的に正反対のナイスガイであることを誰でが知っている。それだからこそ、あのドラマはイ・スンギの意表をつく一面が見られて面白かったのだろう。
今年の地上軍フェスティバルは、イ・スンギの持つ人間的な魅力を改めて実感する場となった。彼は兵役中も軍務を誠実に履行しており、周囲から厚い信頼を得ている。
そして、貴重な経験を積んで再び芸能界に戻ってくる。彼の除隊予定日は来年10月31日である。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
写真=K.Nishigaki、Lokore
コラム提供:ロコレ
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