すでに「王の男」から「イルジメ(一枝梅)」、「アラン使道伝」、「朝鮮銃使い」、「夜を歩く士」まで何と5回も時代劇に出演したことがあるイ・ジュンギは、「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」を通じて演技の変身を試みたりもした。ワン・ソをまともに表現するために何と15kgも減量する情熱を見せ、語り口もまた、時代劇の重量感をとって力を抜いた。以前よりさらに緩やかになったイ・ジュンギの変身でワン・ソというキャラクターがより一層魅力的になったという評価だ。
さらに驚くべきことはイ・ジュンギが登場するたびに極度に高まる没入度だ。明らかにヘスとともにドラマで最も重要な役だが、ワン・ソの序盤の分量は微々たるものだった。それでもイ・ジュンギは毎回独歩的な存在感とカリスマで視線をひきつけ、これは今後続くワン・ソの活躍をより一層期待させる理由になっている。
「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」は中盤をすぎてますます視聴率が上昇している。血の嵐が吹く王権争いが熾烈になりながら序盤に指摘された幼稚だの代わりに目を離すことはできない緊張感が張り詰める。その上へスに対するワン・ソの終始一貫した愛は視聴者たちの心をときめかせる。今でも十分に魅力的だが、今後さらにかっこよくなるイ・ジュンギ印のワン・ソはどんな姿なのか期待されている。