イトゥクの「次は大事な弟、キュヒョンです!」という呼び込みをきっかけに、キュヒョンのステージがスタート。紹介映像が流れるやいなや、会場にはひときわ大きな声援が響き、会場一面にSUPER JUNIORのイメージカラー“パールサファイアブルー”のペンライトが光り輝いた。今年5月に発売した日本初のソロシングルの収録曲3曲と、スキマスイッチの『奏(かなで)』、ソロとしての代表曲とも言える『光化門で(KR)』の5曲を披露したキュヒョン。流暢な日本語と伸びやかな歌声で歌い上げ、ファンをうっとりさせた。
この日は、トークもキレキレ。ほぼ全てのトークを日本語でやり遂げた。スタンディングで聞き惚れるファンを気遣って「皆さん座って聞いてくださいね。みなさんの足はオレのものだから。ハハハ」とかっこいいことを言ったり、キュヒョンファンにはお馴染みのネタ「えーじゃないか、えーじゃないか」をファンと声を合わせたり、それを舞台裏にいる通訳さんに言わせるというむちゃぶりをしたり。周りを巻き込むトークで、いつの間にか会場はキュヒョンペースにはまっていった。
ファンへの感謝の気持ちを込めた『Celebration~君に架ける橋~』では、歌いながらアリーナを囲む外周をゆっくりと歩き、観客と急接近。握手をしたり、最後列のファンに向かって大きく手を振って盛り上げた。
4曲が終わると、SUPER JUNIORファンに嬉しいサプライズが!イトゥクが水の入ったペットボトルとタオルを持って、突然ステージに現れたのだ。タオルでキュヒョンの上半身や顔の汗を拭いたり水を飲ませる、“自称マネージャー”のイトゥク。キュヒョンはストローで水を一口飲み、そのストローをイトゥクの方に向けると、会場には絶叫に近い声が鳴り響いた。最後はキュヒョンに「マネージャーさん、帰ってください」と言われ、いそいそとステージ袖に引っ込むイトゥク。二人の仲の良さにほっこりとした一幕だった。
『光化門で(KR)』ではファンにマイクを向け、大合唱。最後は天井から色とりどりの風船が会場全体に降る演出で、ロマンチックなステージの幕を閉じた。
ここでキュヒョンのいるステージにMC陣が登場。イトゥクの提案で、キュヒョンがドラマ『君を愛した時間~ワタシとカレの恋愛白書』のテーマ曲『私たちが愛した時間』を披露するが……。キュヒョンの甘い歌声でうっとりとさせると思いきや、イトゥクが歌っているように口パクをし、その後ろにキュヒョンが隠れて歌う、コントのような状態に。そしてそのまま増田が二人に、自身の著書で紹介されている“韓国語の覚え方”を伝授する展開に。「チャリンコ置く場所(ルビ※チャリ)」や「夜シミ(※ヨルシミ=一生懸命)ができるくらい頑張った」というダジャレを教えてもらった二人は、ノリノリのアクションつきで真似をする。特に、自転車を置く動作がこぶしを握っているように見えたキュヒョンに増田は「五木ひろしか!」とツッコミ。観客も大爆笑していた。ペ・ヨンジュンからのお祝いメッセージとイトゥクのあまり似ていない(?)ヨン様の真似で会場が温まると、いよいよ舞台は大トリ2PMのステージに突入する。
「5、4、3、2PM~」とイトゥクが叫ぶと、会場にはメンバーカラーの色とりどりのペンライトが光った。その光景はまるで宇宙に浮かぶギャラクシーのようだ。
まずは、9月13日に韓国でリリースされたばかりの『Promise(I’ll be)』を日本初披露。余裕と風格、そしてセクシーさを感じさせる圧巻のステージングで“2PMここにありき”を見せつける。『My House』を終え、トークタイムに。流暢な日本語で和気あいあいとした掛け合いを見せる6人。Jun.Kが8月に韓国で発売したソロアルバム収録曲を披露する際には、歌う気マンマンのJun.Kに、テギョンが「1フレーズだけだよ(笑)」と一言。Jun.Kはその声を無視して、感情たっぷりに長めのサビを歌うと、両サイドでテギョンとジュノが「チャー」「ヒュー」「ズンズン」と不思議なボイスパーカッションで盛り上げた。
3曲目の『ミダレテミナ』では、歌いながらアリーナの外周を二手に分かれてゆっくりと回る6人。ハイタッチだけでなく、ハグまでする大サービスで、ファンのテンションをこれでもか!と上げていく。『10 out of 10(10/10)』では、ウヨンがステージ上ででんぐり返し。ステージの先端に炎が燃え上がる演出のあった『Hands up』では、テギョンとジュノが炎の出る場所をタイミングよく指をさして「ファイアー」と絶叫したり、ニックンがおどけたダンスを躍ったり。子供のようにはしゃぐ6人の姿にキュンとした。ラストソング『NEXT Generation』で再び6人が客席の近くへ行くと、会場はこの日最高の盛り上がりを見せた。魅せるときは最高にクールに、遊ぶときは思い切り盛り上がる-。そんな2PMの魅力をたっぷりと堪能できる時間だった。
全てのアーティストの公演が終わると、イベントもいよいよクライマックスへ。出演者全員で左から右にアリーナの外周を練り歩き、サインの書かれたピンクのハート型のクッションを一人ずつ客席に投げ入れた。最後は、出演者全員で手をつないで一列に並び、90度のお辞儀。大盛況の中、感動と笑顔あふれるイベントの幕を閉じた。
写真提供:(C)Digital Adventure
「KNTV 20th & DATV 7th Anniversary Live 2016 スペシャルエディション」
11月25日(金) 後10:05~深0:35 日本初放送
【DATV放送情報】
「KNTV 20th & DATV 7th Anniversary Live 2016 ディレクターズカット版」
2017年 1月放送 日本初放送