約1万8000年前からの数千年の間、地球上の最終氷河期の最盛期には、日本列島が大陸と陸続きであったという事実はよく知られている。
日本海はちょうど内海のようになっていた。その氷河期が終わり、おびただしい氷が溶けて海面が上昇し、多くの島々から成る日本列島が生まれたのである。
その氷河期の最盛期に、実は済州島も朝鮮半島とつながっていた。つまり、当時の済州島は陸地の最南端に当たっていたわけだ。
そこに漢拏山(ハルラサン)がそびえている。北の方角から見れば、標高1950メートルの火山は目立って目立って仕方がなかった。当然ながら南下する際の大きな目印となる。
それでは、誰にとっての目印になったのか。(2にページつづく)