4月8日(日)東京・渋谷公会堂にて、NPO法人日韓文化交流会主催、韓国歴史ドラマをテーマに繰り広げられるロマン溢れるチャリティスペシャルイベント「4th日韓友情フェスタ2012」が開催された。毎年4月に開催されているこのイベントは今年で4回目、2008年『海神・テジョヨン』のチェ・スジョン、2009年『朱蒙・風の国』のソン・イルグク、2010年『善徳女王』のキム・ナムギルなどの人気・知名度ともに高い国民的俳優を毎年招待することでも知られている。4回目となる今年は、『思いっきりハイキック』で大ブレイク、『美賊イルジメ伝』『イケメンラーメン屋』そして、最高視聴率50%突破し上半期最大のヒットとなった韓国歴史ドラマ『太陽を抱いた月』に出演し、切ない演技で涙を誘った次世代俳優チョン・イルがメインゲストとして登場、『太陽を抱いた月』のOSTに参加した爆発的な歌唱力を持つ男性3人グループのMonday Kiz(マンデーキッズ)と上質な音楽を奏でる室内オーケストラ“バラダン”も出演した。
イベント前にはチョン・イルとMonday Kiz(マンデーキッズ)の記者会見が行われた。最初にMonday Kiz(マンデーキッズ)の三人が登場し、日本でのコンサートや握手会の開催で日本ファンと多くの出会いや触れ合いができて嬉しいと話し、今回は大変良い主旨のイベントに参加出来たことも光栄に思っていて、韓国を代表する歌手として日韓文化交流に力を発揮できることはとても嬉しいことですし、一生懸命に頑張りますとメッセージを伝えた。
続いて黒のパンツに真っ赤なジャケットで颯爽と登場したチョン・イルは多くのカメラのフラッシュの歓迎を受けた。「皆さんこんにちは、チョン・イルです」と日本語で挨拶。日本には、遊びと仕事をあわせて20回近く来ています。今回は花見シーズンの来日ですが、ファンミーティングの準備でずっとホテルにいたので、桜は移動中に車窓から眺めただけです」と語った。
イベント前の今の気持ちは「2ヵ月ほど前に『私の期限は49日』のイベントで日本のファンの皆さんにお会いしたばかりですが、もう一度日本のファンに会えるということですごく嬉しいですし、気持ちがときめいています。そして「日韓友情フェスタ」に参加できることをとても光栄に思っています」と語った。そして2日目は野外で電車に乗って旅行に行くというようなイメージなので、たくさんの皆さんといい思い出を作って幸せな時間を過ごせたらいいなと思うと話した。
『太陽を抱く月』が高視聴率を記録した今の気持ちは、出演できてすごく光栄で、そして素晴らしい仕事をして助けて下さった監督とスタッフに感謝をしている、視聴率がとても高くて驚いているが、この視聴率を出して下さった、そして作品を愛して下さったファンの皆さんにも感謝していると話した。そして、今回の時代劇が2回目だから簡単だったということは全くなく、いつも時代劇は難しいと思うし、一つひとつの作品に最善を尽くさないといけないので一所懸命、最善を尽くして演じたと言える作品だと熱く語った。
今まで演じた中で一番自分に合っている役、似ている役はという質問には、今まで演じた作品は僕が演じたので全部僕に似てきている、僕と共通している部分が出たと思う、全ての作品に愛情を持って演じているので、どれか一つということではなく全部だと思うと話した。
最後に日本のファンに向けて、「続けて作品に出ていたのでファンの皆さんに会う機会があまり無かったと思いますが、今回はとても素晴らしい趣旨のイベントに出演でき、いい機会を授かったと思います。とても楽しく幸せな時間を皆さんにお届けしたいと思います。これからもこういう機会を持って、日本のファンの皆さんとたくさんお会いしたいと思います」と笑顔で熱い思いをメッセージで残した。
この後フォトセッションが行われ会見は終了し、続いてイベントが開催された。オープニングは「癒しの芸術品」といわれる“バラダン”の壮大なスケールで韓国歴史ドラマをドラマチックに3曲演奏し、「太陽を抱く月」より2曲、メドレーで「朱豪」「太王四神記」などの人気を博したドラマのテーマ曲4曲を演奏し、会場は魅惑のドラマ世界に浸った。
”パラダン”の演奏の後は、数々のドラマOSTに参加しているパワフルな歌声と爆発的な歌唱力が人気の男性3人組ボーカルグループ“Monday Kiz(マンデーキッズ)”が登場し、「行かないで」「BeyBeyBey」そして「太陽を抱いた月」OSTから「影」を含め7曲を披露し会場のファンを魅了した。続いて出演作品のダイジェスト映像が流れた後、熱い拍手と大歓声の中でメインゲストのチョン・イルが登場、『イケメンラーメン屋』のOST「君という人」、『私の期限は49日』のOST「かかし」の2曲をしっとりと披露した。
トークタイムでは『イケメンラーメン屋』で高校生役を演じたことについての質問に、高校生は実際には6年前だが、今回の高校生役に負担はなかった。ヒゲが濃い高校生なのではと言うツッコミには、ヒゲは薄いタイプなのでさらりと交わし、笑いながら「制服姿、似合ってました?」と会場のファンに声をかけると大きな拍手が沸き起こった。また、1週間トレーニングしたと明かした上半身裸の写真が映し出されると、会場からもため息。またウインクが話題となったことに触れると、その場でウインクして見せたり、会場のファンを楽しませて大いに盛り上がった。
『太陽を抱く月』のヤンミョンについては、愛している人に愛していると口に出して言えないかわいそうな人、最後まで愛する弟、愛する女性のために自分を犠牲にする役ですと説明し、ダイジェストで秘蔵映像が流れたときにも会場のファンも胸を打たれる思いで見入っていた。共演のフォン役キム・スヒョンについての質問には、『思いっきりハイキック!』以来の同い年の人との共演だったのでとても親しくなった。今回もキム・スヒョンも一緒に日本に行きたいと言っていたと明かし、今後ウン役のソン・ジェリムと3人で日本に遊びに来るかもしれないと語ると会場から大歓声が沸き起こった。
チョン・イル愛蔵品を提供したチャリティオークションも行われ、高額で落札したファンとの写真撮影やファンからのメッセージ入の応援幕の贈呈、そして会場の観客全員との写真撮影とチョン・イルフォトタイムなど、チョン・イルとの心に残る熱い時間を過ごし、イベントは終了した。終了後はチャリティハイタッチ会も行われ、翌日9日には高麗郷・高麗神社(埼玉県日高市)へ高麗駅直行の貸し切り臨時特別電車でファンとともに向かい、車内でも全員とのハイタッチが行われた。春の暖かさと共に心も暖かくなるふれあいでひとときを過ごし、チョン・イルもファンも忘れられない思い出の一日になったことだろう。
■NPO法人日韓文化交流会HP:http://www.japankorea.org/