「インタビュー」チュ・ジンモ「愛するウンドン」DVDオフィシャルインタビュー

%e2%97%8fmain%e2%97%8fsell_12_01441414Q)ジョンウンがウンドンだと分かった時、ウンホの気持ちは?
感情作りがかなり複雑でした。盛り上がりを考えたら、ウンホはうれしがらないとダメです。しかし、まず怒りが先にきました。ウンホとしては、彼女も自分を愛してくれていたはずなのにいきなり消えてしまったわけだし、なんで自分に気がつかないんだ?と。どうしてなんだ、お前?と。本当に愛しあった立場として、まず怒りを感じるのではないかと思いました。そういう怒りを抱えたままウンドンの状況を知って、さらに別の怒りを感じたし、そういう気持ちを抱えたまま対面した時は、怒りをカバーできる感情が作れるし、もっと配慮する気持ちが生まれました。そういう解釈をしなかったら、ただの形式的な表現をしたと思います。撮影中一番大変だったのが、一般的な解釈をしてしまうと、よくあるお芝居しかできないし、脚本家も監督も、そういう芝居は望まないし、なにしろ、私自身が解釈できていないのをすぐ気づくんです(笑) なのでとても苦労しました。どう表現するかによって、次のシーンがまた変るので、かなり悩みながら演じました。

 

Q)少年時代を演じたジュニアさん(10代)、ペク・ソンヒョンさん(20代)について
成人時代のウンホを演じる立場として、少年時代のウンホに僕の中でもイメージがありました。こういうイメージでいて欲しいし、10代はこう演じて欲しいとか、20代のヒョンスはこうなって欲しい、私ならこう演じたはずだとか。しかし2人は、私が想像した以上に上手く演じてくれました。いい意味でイメージを裏切る形でヒョンス(ウンホ)の姿をキャッチしてくれました。外見的にはワイルドで単純な性格ながら純粋な気持ちを忘れないところなど、2人が見事に表現してくれたのでありがたかったですね。成人したウンホがいくら怒っても、ワガママに行動しても、視聴者が彼を嫌いにならない理由は、少年時代のヒョンスたちが純粋性をベースに演じてくれたからだと思います。成人のウンホもその気持ちを繋いだから、視聴者も共感したのだとと思います。2人の演技は見事でしたね。

 

Q)撮影中、視聴者の熱い反応などチェックしましたか?
撮影が終わるまでは、そういう情報をなるべく見ないようにしてきました。なぜなら反応がわかってしまうと、芝居の邪魔になります。ウンホを表現する時に、役者としての自分の評価に恐れを感じるかもしれないのです。表現するのに心理的に制限を感じるので、撮影が終わるまでは役に集中しました。
撮影が終わってからは、知人から本当に多くのおばさまたちがこのドラマを愛してくれたと聞きました(笑)うれしかったですね。

 

Q)チ・ウンホというキャラクターについて
ある男がある女を好きになり、愛に落ちて、その女性を忘れられず愛し続ける中、自分の意図の及ばぬ事情で離ればなれになり、でも女性を忘れられずに探し出すために、自分の人生すべてをかける男です。極限な話ですが、観ている方に、現実にそういう状況があるかもしれない、そのような愛の形もあるのかもしれない、と希望を与える作品です。最近の時代には珍しい愛の話を描いているので、愛の濃さを伝えられる作品だと思います。

 

Q)「ウンドン、私たちは必ず再会すべきだ」というセリフが視聴者の反響を呼びましたが?
幼稚なセリフだとも考えられますが、感情をどう表現すればいいんだろう?涙を流しながら切実に表現するべきなのか?とすごく悩みました。本読みの時に監督からも「君はまだウンホになっていないね」と。その後、また次の本読みの時にも監督から、まだチ・ウンホになっていないですよと言われて、自分もその当時、そのセリフが心からではなく、ただ芝居していることに気がつきました。ある時から、ウンホという人物に同化していき、ウンドンというキャラクターを自分が受け入れるようになって、熟成されたキムチのように軽くセリフを言ったら、監督が良かったと。確かにこんな感情だよ、とおっしゃったのを覚えています。
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2016.09.15