「イベントレポ」SEVENTEEN パワフルでキュートな多面体の魅力が全開! 2016 ‘LIKE SEVENTEEN - Shining Diamond’ in Japan CONCERT

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SEVENTEENは、楽曲制作や振付をメンバー自らが担当するセルフ・プロデュース型グループだ。グループ名には、「13人のメンバー+3つのチーム(ヒップポップ、パフォーマンス、ボーカル)+1つのグループ=17」という意味が込められている。コンサート中盤は、3つのチームが、それぞれ個性溢れるステージを披露した。

最初に登場したのは、パフォーマンスチームのホシ、ジュン、ディエイト、ディノ。合流したバーノンがラップで盛り上げた『Jam Jam』、ハードなビートに合わせ、ロボットのような動きも取り入れた『OMG』。Block BのZICOの曲をカバーした『I am You, You are Me』では、スクリーンに映るシルエットとシンクロしたり、ごろり寝転び足を組んだと思えば飛び起きておどけた表情をしたり。最後にディエイトとディノが腕を合わせてハート型を作ると、大きな歓声が起きた。

ボーカルチームは、BIGBANGの『If You』のスローテンポのイントロとともに、青いライトに浮かび上がるようステージの上に。ジョシュア、ジョンハン、ウジ、スングァン、ドギョムと個性豊かな声でリレーのように歌をつなぎ、そして全員でのハーモニーへ。5人が手を小さく左右に振ると、ファンもペンライトを左右にゆったりと動かす。『When I Grow Up』『20』と、スウィートでハッピーな雰囲気のミディアムテンポの曲で和気あいあいと盛り上げ、ほっこりとしたステージとなった。

05_hihhopteam_160809_kk_1468雰囲気が一変し、暗闇を赤いライトが照らし、真っ白なスーツをまとった4人がソファーに座ってせり出してきた。ハードボイルドなムードが漂うなか目隠しをしたまま『裏面』を歌うのは、ヒップポップチームのエスクプス、ウォヌ、ミンギュ、バーノンだ。目隠しを取り、ステージ前方へ歩み出た4人は、力強いラップで観客にアピール。ソフトなメロディーの『期待』 では、エスクプスがバーノンを誘い、おどけた表情でワルツのようなダンスのステップを踏む。ミンギュが両手で大きなハートを作り「ありがとう」と笑顔を見せた。

06_risingsun_160809_rr_1654 黒いスーツに身を包み、再び13人でステージへ。傘を手にした『NO F.U.N』、そして東方神起の『Rising Sun』と 異色の演出・ナンバーを続け、テンションがさらにアップしたところで、着替え&トークタイム。2つに分かれたメンバーがそれぞれ衣裳を変えるためにステージ裏に行っている間に、残ったグループがトークでつなぐ、というものだ。
「着替えを待っている間に、スングァンの愛嬌を見るのはいかがでしょうか」とジョンハンに振られると、ファンは大喜び。戸惑い顔のスングァンは「バーノン、お願いします」。するとバーノンは、「ファンのサイン会でみんなに教えてもらった愛嬌があるんです」と明かし、「萌え萌えキュン!」と指で小さなハート。続いてジョシュアも「萌え萌えキュン!」と恥ずかしそうにポーズを取ると、会場のあちこちから「かわいい-!」と声が飛んだ。
もうひとつのグループは、「セクシー」をやることに。ディエイトが髪の毛をかき上げると、ジュンはジャケットの前を開け、シャツのボタンを取るポーズで対抗。ミンギュは日本語で「僕はセクシーですね」といいながら腰を振り、会場を沸かせた。そこへブルーのスーツに着替えて戻ってきたドギョムもセクシーダンス。ウジもムーンウォークのような踊りを見せた。最後に指名されたスングァンは、なぜか普通に歌って「それは違うね!」と突っ込まれ、爆笑となった。

圧巻だったのは、ここからのクライマックスだ。
「この次のステージは、みんなの声援を必要としています!」というスングァンの言葉とともにメンバーが後ろをふり返ると、ステージ上にソファーが。「みなさん、きれい!」というホシの声でスタートしたのは、最新アルバム『LOVE&LETTER』のタイトル曲であり、韓国の音楽番組「SHOW CHAMPION」で初めて1位を獲得した記念すべき曲でもある、『Pretty U』。ファンの完璧な掛け声でステージと客席が一つになるなか、ソファーを演劇の大道具のように見立て、恋する気持ちを相手に伝えられないドキドキ感をまるでミュージカルのように全身で表現しながら歌い、踊る。続く『MANSAE』『VERY NICE』でも、13人が一糸乱れぬエネルギッシュなダンスで圧倒。一方で、笑顔や、おどけた様子などの細やかな表情も随所に織り込み、パワフルでクール、そしてキュートなSEVENTEENの多面体の魅力全開の大団円となった。07_encore_160809_mm_1859

ジーンズとTシャツで登場したアンコールでは、ステージ上でセルカを撮ったり、タオルで仰ぎ合ったりと、素顔を見せたメンバーたち。「SEVENTEENがファンにとって癒しの存在になるように」という気持ちを込めたファンソング『Healing』とデビュー曲『Adore U』、さらに『Love Letter』 の計3曲を伸び伸びと歌った。
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2016.09.16