「コラム」9月15日は韓国のお盆の「秋夕(チュソク)」!

墓の前にはチェサ(祭祀)用の台が用意されている場合もある

墓の前にはチェサ(祭祀)用の台が用意されている場合もある

秋夕の日は「中秋の明月」

ようやくお墓にたどりついたら、ここでもお酒の杯を捧げる儀式があり、子孫がチョル(目上の人に対する挨拶のことで、跪〔ひざまず〕いて頭を下げる動作を繰り返す)を行なう。

韓国の家庭には仏壇がないので、年に1回のお墓参りが本当に貴重なのである。このときに、先祖にしっかりと「孝」を尽くさなければならない。

こうしてお墓参りが終わったら、家に戻って家族が団欒の時間を過ごす。男の場合は、たいていは酔いつぶれることになるのだが……。

そして、秋夕の翌日(3連休の3日目)に、都会の家族は実家を離れ、現在の居住地に戻って行って秋夕が終わる。

なお、秋夕の日は日本でいえば「中秋の明月」である。月がとても美しい日だけに、日本でも月見酒を楽しんでいる人が多いのではないだろうか。

 

文・写真=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
http://syukakusha.com/

2016.09.15