先祖のためにご馳走を用意!
秋夕の日は墓参りに行く重要なお盆ということで、その前日は民族大移動となる。ソウルからは帰郷ラッシュとなり、高速道路は大渋滞して列車は超満員となる。いつもながらの風景だ。
秋夕の当日は、朝に一族が集まってチェサが行なわれる。
前日に一族の女性たちが作っておいたご馳走を祭壇に並べ、秋夕に合わせて地上に戻ってきた先祖たちに、たっぷり食べてもらうのである。
実際に先祖がしっかり食べると想定して、子孫が箸を何度も動かしてご馳走を取る動作を繰り返す。
また、お酒の杯を何度も捧げる。
30分ほどでチェサの儀式が終わると、先祖に捧げたご馳走を列席者たちでいただく。酒も入るので、朝から豪華な宴席となる。
それが終わると、いよいよ墓参りに出掛ける。韓国のお墓は風水の関係で山の中腹や遠方にある場合が多く、出掛けるのも一苦労なのである。
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