俳優イ・ジョンソク、誰もに否定できない成功を保証する小切手

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多少の好き嫌いがありえるジャンルであるという点と、少しよそ見をすればストーリーの流れを見失ってぼうっとしてしまいやすい急速な展開の中でイ・ジョンソクは、最大限多くの視聴者がドラマに集中できるようにしっかりドラマをリードしている。説得力のある感情表現で、カン・チョルが実際に存在しているような人物に作りあげた。また彼のストーリーを支持して応援しながら見ることができるように、このドラマが持つ大きな流れを綿密に伝達した。それでイ・ジョンソクは、視聴率の逆走行に成功して王座を守っている。

同時にイ・ジョンソクは、テレビドラマの成功の神話を書き続けている。「学校2013」から始まって、「君の声が聞こえる」、「ドクター異邦人」、「ピノキオ」、そして「W」と、なんと5打席連続ヒットに成功した。良い作品を見極める俳優としての鋭いセンスと、キャラクターの分析と集中力のある演技で製作サイドが描こうとする内容をうまく表現する演技力、そして大衆からの好感度が加わって得た結果だった。デビュー初期に比べて作品ごとに成長し続ける彼の演技力は、20代のまだ先が長い俳優のフィルモグラフィーを華麗に装飾している。単純に運がよくて良い作品を選んだのではなく、常に新しいストーリーとキャラクターを選ぼうという試みと努力があったから可能なことだった。

現在「W」は、終映まで3話が残った。今後の展開をむやみに予測することができないほどに毎回が最終話のように意外なストーリーが展開する。同時にイ・ジョンソクの表現するカン・チョルは、毎回セクシーさで母性愛を刺激している。だてに信じてみる俳優ではなく、だてに成功保証の小切手ではない、イ・ジョンソクの順調な歩みが現在進行中だ。

2016.09.05