俳優イ・ジョンソクが、成功を保証する小切手であり信じてみる俳優になったのには理由があった。 単純に若くて魅力的なビジュアルのせいで得た結果ではない。作品に対する徹底的な分析とキャラクターを新しく魅力的に描こうとする俳優の不断な努力があったために可能なことだった。
イ・ジョンソクは、MBCの水木ドラマ「W」を同時間帯の1位に導いている。ファンタジーロマンスドラマの「W」は、ストーリは興味深いが、実際は途中から見るには簡単でないドラマだ。「イニョン王妃の男」、「ナイン~9回の時間旅行~」などのファンタジーロマンスジャンルを視聴者に広く知らせたソン・ジェジョン脚本家の興味深い展開にもかかわらず、放映前には難しくて視聴率が高くならないだろうと心配された。しかし、イ・ジョンソクという大衆性の強い俳優がドラマを魅力的に演じあげて幅広い層の視聴者を引き込んだ。
イ・ジョンソクはこのドラマで、マンガの中の人物であるカン・チョルを演じる。現実とマンガを出入りしながらマンガの中で設定された悪役との真剣勝負を展開する人物だ。マンガの中では英雄で、現実では愛する女オ・ヨンジュ(ハン・ヒョジュ)を守ろうとする素敵な男だ。 常に苦難を経験するが、カン・チョルが危機を乗り越えることを願う楽しさと、ソン脚本家の予測できない展開を見守る快感がこのドラマの大きな楽しさだ。イ・ジョンソクは、「W」で限りなくかっこよくて切ないカン・チョルを素晴らしく表現している。(2ページに続く)