チャリティ・イベント「音楽で結ぶ世界 Global Peace with Music 2010」開催!

シン・スンフン、西村由紀江、オク・ジュヒョン 記者会見 【国連の友Asia-Pacific Global Peace with Music2010】では震災復興支援のために数多くのチャリティ・イベントを開催している。今回、「韓国のバラードの帝王」シン・スンフンを中心に、日本を代表するピアニスト西村由紀江、ミュージカル女優オク・ジュヒョンが参加し、夢のコラボレーションが実現!

9月16日、国際フォーラムで開催のチャリティ・イベント「音楽で結ぶ世界~シン・スンフン+西村由紀江~また君に恋してる」開演に先駆け、会見が行われた。

最初にイベントの運営事務局・株式会社ヤマハエーアンドアールの隅井代表取締役社長より今回の趣旨が説明された。

【国連の友Asia-Pacific Global Peace with Music2010】では、死亡者30万人とも言われるハイチ大地震や南米チリの大地震などの震災復興支援のため、音楽による支援の輪を広げている。

ヤマハエーアンドアールはその活動に協力し各地でコンサートを開催。今回、シン・スンフンに今までの活動趣旨を説明したところ、「音楽のチカラでハイチ地震復興支援に貢献する!」というコンセプトに賛同し、自らが中心となって日本を代表するピアニスト西村由紀江、ミュージカル女優オク・ジュヒョンらに声をかけ、今回のイベント実現に至ったそうだ。

リラックスした明るい表情で会場に現れたシン・スンフン。今年デビュー20周年を迎える彼はベテランらしい落ち着きを見せながらも、いつもの気さくな雰囲気で記者に挨拶し、まず「今回チャリティーイベントに参加できて光栄です」と一言述べた。

【国連の友Asia-Pacific Global Peace with Music2010】会見

Q.今回、チャリティーイベントに参加することになったきっかけは?

20年間みなさんから愛をたくさんいただいたので、その愛を返したいという気持ちで参加したいと思いました。韓国でも病気の子供たちのためにチャリティ・イベントや寄付をして、やりがいを感じていましたし、そういうことができて嬉しく思っていました。日本でもそういう機会があったら参加したいと思っていました。

 

Q. 今年はデビュー20周年で日本デビューは5周年にあたり、その記念として昨日15日に日本で新しいミニアルバム「My Favorite」がリリースされました。どのようなアルバムですか?

日本で今年の3月のコンサートの時に「LOVE LOVE LOVE」(Dreams come true)という日本の曲を歌いました。その時ファンのみなさんが「とても良かった!」と言ってくれて、ホームページにも「日本の曲をたくさん歌って下さい」という声が多くありました。そこで、私自身が好きな曲を5曲選んで、自分のスタイルにアレンジして歌いました。

 

Q.候補曲はどれくらいあったのですか?

約500曲ありました。その中から5曲選ばなくてはならなかったので、すごく大変でした(苦笑)。その500曲の中には古家さん(会見の司会者)のお勧めの曲リストもあって、そのうち2曲が最終的に選ばれた5曲の中に入りました。僕の選曲リストもあったのですが、1曲も選ばれませんでした(と冗談を言って記者を大笑いさせた)。 その多くの曲の中からしぼってしぼって出来たアルバムで、そして、シン・スンフンの思い出の日本の曲でもあります。是非みなさんに聞いていただきたいです。

シン・スンフン

 

Q.今回、日本語で歌って難しかった点や気をつけた点は?また、松田聖子さんなど女性アーティストの曲を歌われていますが、難しくなかったのでしょうか?

(シン・スンフンは深く質問にうなずきながら、「本当にいい質問です!」と言い、日本語で「本当にムズカシカッタです!」と歌った時を振り返り、) 日本語には「つ」や「ず」など韓国人には難しい発音があるのですが、「SWEET MEMORIES」は歌い出しから「なつかしい~」など「つ」と「ず」がいっぱい入っていて難しかったです。

でも松田聖子さんは自分が若い頃すごく好きだったので、思い出に残っている曲です。そして男の自分が歌ったらどういう表現になるかなとも思いました。自分はキーが高いので原曲のキーでも歌えるのですが、あえて男らしさを表現しようと低音で歌ってみました。 日本の方だったら誰でも知っている曲なので、発音が違うとすぐにわかってしまいます。 ですので頑張ってみましたが、どうでしたか(と心配そうに)?発音が違うところもあると思いますが「シン・スンフンなら許そう」と勘弁してください。(日本語で)ヨロシクオネガイシマス。

 

Q.今年は色々なタイプのミニアルバムを出される企画があるようですが、今まで出されたミニアルバムに対するファンの反応はいかがですか?

A.韓国でこの20年間(ミニアルバムではなく)正式アルバムを10集まで出し、すべてゴールデンディズク賞をいただきました。だからこそ、次の正式アルバムを作ることが負担になってきます。賞をもらおうと思えば、その時代にあった売れる商業的な曲を作らなくてはならないだろうし、自分のスタイルも守りながら作らないといけない。

今回のミニアルバムはその正式アルバムではできないようなことにチャレンジするチャンスじゃないかと思いました。そしてミニアルバムでのチャレンジを経て、次の11集アルバムを聴いていただいた時に「ああ、シン・スンフンはこういうのを表現したくて、それまでの間にたくさんのミニアルバムを出したんだな」と感じてもらえるのではないでしょうか。

シン・スンフン シン・スンフン

Q.デビュー20周年という節目を迎えられ、日本での活動も長くなりましたが、振り返ってどのようなアーティスト生活でしたか?

.日本には「何か結果を出したくて」来たとは言えません。ただ、「歌を歌いたくて」来ました。でも頑張って歌い続けていると、いつかは結果がでるのだと今は感じています。最初から結果を求めて来たのなら、もう少し違う活動方法を選んだと思います。今、音楽だけに集中するために、ライブを中心にやっています。これから10年ぐらい見守って下さい。4、5年のシン・スンフンだけでなく、10年、20年後のシン・スンフンを見て「こういう結果をみなさんに見せたくて、一歩一歩ゆっくりと頑張っていたのだ」と、その時にみなさんに理解していただけるのではないかと思います。

 

その後、共演者のピアニスト・西村由紀江と、韓国ミュージカル界の女王・オク・ジュヒョンも華やかに登場。

西村由紀江はシン・スンフンに対し「あたたかい人柄で、豊かな音楽性を感じる人」「優しいイメージですがとてもエネルギーがある方。そのエネルギーに引っ張られて演奏しています」と語り、韓国人アーティストである二人との共演について「音楽には国境がないとあらためて感じました。とても幸せです」と語った。

また、かつて女性ボーカルグループ「Fin.K.L」のメインボーカルをつとめ、今は韓国ミュージカル界の女王と呼ばれるオク・ジュヒョンは「このような意義のあるイベントに参加できて嬉しい」と伝え、10年前から妹のような後輩として親交のあるシン・スンフンについて「自分が歌手になる前から有名でその存在を知っていたので、歌手になって近くで会った時に不思議な感じがしました。私たち後輩にとても愛情深い先輩ですが、今でも近くで見ているのが不思議に感じられます」と語った。

西村由紀江 オク・ジュヒョン

その後、国連の友 Asia-Pacific支部の金森理事より、三人にそれぞれ感謝状が贈呈された。
会見後の写真撮影の際には、一人が中央で撮影している時にあとの二人が仲良くおしゃべりしている様子がうかがえた。

日頃からシン・スンフンとそれぞれ親交がある西村由紀江、そしてオク・ジュヒョン。また、大阪でのイベントを終えてすでに気心が知れているせいか、西村とオクも仲が良く、3人とも非常にうちとけたとてもいい雰囲気で談笑していたのが印象に残った。

この三人がこの後のイベントでどのようなステージを見せてくれるのか、期待がより一層高まる会見となっ。

 【国連の友Asia-Pacific Global Peace with Music2010】

2010.09.22