5月29日(日)に満30歳の誕生日を迎え、同日、東京でバースデイディナーパーティーを開き「患者」(=ノ・ミヌのファン)たちと素敵な時間を過ごしたノ・ミヌが、6月4日(土)、東京・新宿文化センターホールにて、ファンミーティングとライブの2部で構成された「2016 ICON NHOMINWOO SPECIAL LIVE ‘GRAVITY’」を開催。昼のファンミーティングに引き続いて行われたライブでは、魔性の魅力を発揮し、患者たちを熱狂させた。
毎回、趣向を凝らしたVTRが見所なノ・ミヌのライブ。今回も、インタビュアーからの際どい質問に少し照れながら答えていた純粋な“いい”ノ・ミヌが、一旦トイレに席を立ち、色気ムンムンの“悪い”ノ・ミヌに変身して戻ってくるという、彼の世界観が目立つユニークな映像からスタート。ファンたちの灯すペンライトでキレイなピンクオーシャンとなった会場に、スタイルのよさを際立たせる黒いスーツを纏い、赤いネクタイと腕章をつけたノ・ミヌが登場。レザー光線やスモークを駆使した演出が雰囲気を盛り上げる中、ロックナンバー「We Rock」、「Crazy World」を立て続けに披露。身体に打ち付ける重厚なサウンドと、彼の力強く妖艶な歌声に、早くも会場の熱気はピークに。突然演奏をストップさせ、「気合いが足りない。これしかできないのかよ?!」と、ドSっぷりを発揮するノ・ミヌに、大声で「ミヌ〜」と叫ぶ患者たち。「アーユーレディ!」という掛け声とともに、「Snake Eyes」を熱唱した。
スーツ姿から一転、カジュアルなシャツ姿に衣装チェンジして登場したノ・ミヌは、ギターをかき鳴らしながら、頭を振り、さらにレベルアップしたギターパフォーマンスで患者たちを熱狂させた。
「こんばんは。ミヌです。東京に来ちゃいました」とあいさつすると、「ただいま!」、「お帰り〜!」というやり取りを何度も繰り返し、患者たちとの距離を一気に縮めた。当日会場で限定発売されたアルバムと、そのアルバムジャケットでデザインした白Tシャツについて、「最後のアンコールで、僕も着て皆に見せたかったのに、さっき(昼の)イベント終わって行ってみたら、売り切れでした。一人で10枚買う人はなんですか」と拗ねてみせながらも、うれしそうな表情で話し、笑いを誘った。同アルバムのタイトル曲であり、今回のライブのタイトルにもなっている「GRAVITY」。この曲を披露するにあたって、「この曲歌えますか?ほんとに?」と問いかけると、当日発売されたばかりの曲であるにもかかわらず、完璧に歌い切る患者たちの歌声が会場を埋め尽くした。幸せそうに会場を見渡しながら歌声に聴き入っていたノ・ミヌは、「天使の歌声ですね」と満足そうに甘い褒め言葉を口にした。
DISCOによるDJでクラブハウスのような雰囲気が会場を支配し、熱気が増す中、爽やかな全身白の衣装に着替えたノ・ミヌが登場。たて続けに「ROCKSTAR」、「YOLO Tonight」が披露され、会場の盛り上がりも最高潮に達した。途中、患者の一人が持っていた「ちくびみせて」と書かれたプラカードを取り上げて、「何これ」と言うノ・ミヌに、「見せて~」と会場中から黄色い声が上がったが、「我慢してから食べるものが一番美味しいでしょ?」という彼らしい返しでじらし、患者たちをますます虜にした。
ダメージジーンズにレザージャケットというロックスタイルに着替えると、「今までジャンプジャンプしたから、次はゆっくり聴こう」と、スローで優しい曲調の「Believe」や、彼の甘い歌声が際立つ「Bad Girl」などを届け、患者たちをうっとりとさせた。続いて、「この曲は僕の人生を書いた曲です。ここに来てくれた方も、この歌詞を見ながら『明日はくる』と思って欲しい」と、様々な挫折を経験してきた彼の想いのつまった曲、「I’m not OK」を披露。「コーラスを一緒にしてくれたらうれしい」というノ・ミヌの声に応え、一緒に歌う患者たちを見て、幸せそうにほほ笑むノ・ミヌ。歌いながら着ていたTシャツを脱いで、先ほどおあずけしたちくびを公開すると黄色い歓声が会場を満たした。
アンコール前には、ドラムのモンスターとDJ DISCOと共に満面の笑顔を浮かべながら全力でエアロビクスを踊るノ・ミヌのVTRが。一見コントのようなこの映像には、「辛いことや悲しいことはたくさんあるけど、いいことは必ずあるから笑顔でいよう」という強いメッセージが込められている。
患者たちから「モンちゃん」の愛称で親しまれるドラムのモンスターが登場し、「踊るポンポコリン」と「ヤングマン」を披露して始まったアンコールでは、ノ・ミヌの母親が登場して息子のギター演奏と息を合わせて力強い歌声を聴かせてくれたり、彼が前日に作ったという曲を「まだサビもないんだけどね」と言いながら即興で披露するなど、素敵なサプライズの数々も。
最後の曲では、「最近たくさん、皆さんに愛されて、昔の苦労していた自分を忘れてしまった瞬間があったのかなと思ったんです。だけど、そんな悲しみや痛みを忘れないで生きていかないと、僕を愛してくれる方に、絆になる薬を塗ってあげられる歌を歌ってあげられないから、痛みを忘れないで生きていこうと思います」と患者たちのことを心から愛している彼らしい決意を述べ、「Beautiful Day」を披露。「自らの音楽で自分を愛してくれる人を癒してあげたい」というノ・ミヌのまっすぐな想いと、それに応える患者たちの力強く透き通った歌声が会場を包み込み、彼らの絆がさらに深まった瞬間となった。最後には客席をバックにした記念撮影も行われ、「また会う日まで元気でね」とステージを後にした。
浮世離れした美しい容姿から発せられるセクシーで力強い歌声、パフォーマンス性の高い音楽で、患者たちを終始魅了し続けた2時間半。ライブ終了後にはハグ会も行われ、またひとつ、患者たちとの忘れられない幸せな思い出を作った。アーティストとして多彩な才能を見せ、日々進化を続けると同時に、現在中国ドラマ「その男のバラード」を撮影中であり、俳優としてもアジア全域で人気を博しているノ・ミヌ。30代となり、さらに深みを増した彼の今後の活躍に期待が高まる。
取材Korepo(KOREAREPORT INC)
日本公式サイト:https://nominwoo.co.jp/