一喜一憂とは、まさにこのことだろう。『テバク』の視聴率が「上がったり下がったり」を繰り返している。制作関係者だけでなく、チャン・グンソクのファンもハラハラしていることだろうが、4月26日に放送された第10話では再び視聴率が上昇気流に乗ってきた。
韓国では視聴率競争が注目のマト
日本でもドラマの視聴率が話題を集める。特に、人気俳優が主演しても視聴率がサッパリだと大きなニュースになってしまう。視聴率競争というのは、視聴者にとっても面白いネタなのである。
韓国の場合は、もっとその傾向が強い。競合するドラマの視聴率は逐次、ネットニュースで大々的に報道される。
まるで国民の共通の関心事であるかのような扱いなのだ。さすがに、ドラマが大好きなお国柄である。
そして、この春に話題を集めているのが、「月火ドラマ」の攻防である。なにしろ、熾烈な視聴率競争を繰り広げている地上波3局(KBS、MBC、SBS)が、偶然にも3月28日に新しいドラマを同時スタートさせたからだ。そのドラマとは、『テバク』(SBS)、『町の弁護士チョ・ドゥルホ』(KBS)、『モンスター』(MBC)の3作品である。
『町の弁護士チョ・ドゥルホ』は大物俳優のパク・シニャンが弁護士となって大活躍するドラマで、『モンスター』はカン・ジファン主演の復讐劇である。そして、『テバク』はチャン・グンソク主演の本格派時代劇だ。
視聴率が上下に変動する『テバク』
3つのドラマの中で、最初は『テバク』が首位を奪ったが、第4話から『町の弁護士チョ・ドゥルホ』がトップを取り返し、以後は同ドラマが首位を守っている。視聴率も12%台をずっと維持している。
『モンスター』は三番手が定位置であったが、『テバク』の視聴率が下落したときに、かろうじて2位に浮上することがある。いずれにしても、8%台前半の視聴率はまったく変わらなかった。
これらの2つの作品に比べても、視聴率がかなり大きく変動しているのが『テバク』である。
第2話では最高の12.2%を記録したが、第3話から下がり始めて、第6話で8.4%になった。
そこから一転して第7話では9.1%に上がったが、上昇気運は長続きせず、第9話では8.0%となって過去最低となってしまった。『モンスター』にも抜かれて、最下位となったのは残念だった。
とはいえ、第9話は本格派時代劇としてストーリーが大きく動きだし、とても面白くなっていた。数字には結びつかなかったが、この内容ならば「次回からの視聴率アップも可能」と思われた。
さて、結果はどうだったであろうか。
首位を追う態勢が整った
4月26日に放送された第10話を見てみよう。
首位を走る『町の弁護士チョ・ドゥルホ』。前話より0.1ポイント下がって12.6%という視聴率だった。
『モンスター』は前話より0.1ポイント上がって8.2%という視聴率。相変わらず8%台前半という数字は変わらない。
そして『テバク』。第9話の視聴率は8.0%であったが、第10話は0.9ポイント上がって8.9%になった。1%近くも視聴率を上昇させたというのは朗報である。これで勢いがつくことは間違いない。
確かに、物語の中盤に入って、『テバク』がますます面白くなってきた。厳しい修業の末にたくましくなったテギル(チャン・グンソク)も宮中に出没して存在感を示し、ドラマが華やかになってきた。
全体的に右肩下がりになっていた『テバク』の視聴率だが、第10話の上昇を機に一気にアップしていくことも十分に可能だろう。
今後、首位を行く『町の弁護士チョ・ドゥルホ』にどこまで迫れるか。第11話以降の展開に期待したい。
文=「ロコレ」編集部
コラム提供:ロコレ
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