韓国・釜山市(プサンシ)側が「釜山国際映画祭(BIFF)」ボイコットを宣言した韓国映画界の立場に対して、憂慮の恐れがあるとする立場を伝えた。
キム・ギュオク釜山経済副市長は20日、ソウル市内で記者会見をおこない「映画界のボイコットは憂慮の恐れがある」と明らかにした。
キム副市長は「映画界が宣言したボイコットに憂慮しており、映画祭は釜山市が開催するのではなく、私たちはスポンサーであり支援機関のため、最大限映画祭がうまく進行できるよう、支援する方針だ」とし、「BIFFカン・スヨン組織委員長は映画祭を正常に開催しようとする強い意思を持っている」と述べた。
続けて「ボイコットは私たちにとっては大きな打撃だ。うまく進めるのは難しいが、亡ぼすことは容易ではない。大いに心配しており、釜山映画祭がまともに開催され、一層発展できるように努力していく」と付け加えた。
これを前に釜山国際映画祭を守る汎映画人非常対策委員会(以下、汎映画人非対委)は18日、2016年釜山国際映画祭への参加の全面拒否を決議した。
汎映画人非対委によると、団体別会員に釜山映画祭ボイコットの賛否を問う意見取りまとめ過程を経て、過半数以上の回答者のうち90%以上がボイコットに賛成し、釜山国際映画祭への参加を全面拒否することとなった。
韓国映画祭作家協会、韓国映画監督組合、韓国映画プロデューサー組合、全国映画産業労働組合、韓国独立映画協会、韓国映画撮影監督組合、韓国シナリオ作家組合、女性映画人の集い、映画マーケティング社協会、以上9の映画団体は去る1日から1週間、SNSや電話を通じて所属会員全員に賛否意見を聞く投票を実施した。その結果、過半数以上が応答し、応答者のうち90%を超える会員がボイコットに賛成した。
なお、汎映画人非対委は去る3月21日に記者会見を通して「ソ・ビョンス釜山市長の組織委員長辞退実行と釜山国際映画祭の自律性および独立性を保障する定款改正」、「釜山国際映画祭新規委嘱諮問委員68人に対する効力停止仮処分申請撤回と釜山国際映画祭不当干渉中断」、「釜山国際映画祭の執行委員長辞退推奨、総会議決なしの執行委員長解職など映画祭を毀損した一連の過ちに対する公開謝罪と再発防止」を要求している。
一方、「釜山国際映画祭」は来る10月6日から予定されている。
WOW!korea提供