「美男<イケメン>ラーメン店」や「夜警日誌」など数々のドラマに出演し、日本は勿論、中国や世界中で人気のある俳優チョン・イルが、4月15日(金)、東京・新宿文化センターにて、1年ぶりに日本でのファンミーティング「JUNG IL WOO Fan Meeting 2016 in Japan」を開催。
同公演はファンとのコミュニケーションと、触れ合いを大切にした企画満載の10周年記念にふさわしいファンミーティングとなった。
オープニングではチョン・イルが、突然2階席から登場し、会場は大きな歓声と共に幕を開けた。
白馬の王子様を思わせる白のスーツに身をまとい、会場の中継カメラに向かってハートをさく裂させ、ファンの視線を釘付けにしたチョン・イル。観客席からのサプライズ登場により、既に会場を一気にヒートアップさせた。
ステージに上がり、生バンドの演奏をバックに、オープニングは、韓国語でRumble Fishの「雨とあなた」を披露。しっとりした歌声とファンの手拍子で会場は一体感に包まれた。
歌い終わると、「最近、ドラマの撮影で眠れなかったのですが、皆さんに会いたくて頑張って来ました」と力強く日本語であいさつ。ここでMCの古家正亨も登場し、トークを進行していく。MCが「まずは、みなさんにお伝えしたいメッセージがあるんですよね?」と振るという問いに、「今回のファンミーティングは10周年を記念して準備したのですが、素敵なステージを準備していますので皆さんも期待していてください。僕は、韓国の数え年で30になったのですが、あっという間にこんなに時間が流れてしまいました。20代を振り返ってみますと、辛い時間もありましたし、楽しい時間も沢山あったし、また、スランプを経験したこともあったんですけれども、その度にいつも皆さんが僕の傍に居てくださり、みなさんのお蔭でここまで来る事が出来たという風に思っています。」と、まずはファンへの義理を果たしたいと感謝した。また、「本格的にファンミーティングを始める前に、昨日の九州地方で地震があったというニュースを見ました。これ以上大きな被害が出ず、早く復旧することを心から願っています」と伝えた。
名場面再現コーナーでは、デビューしてから10年間で、様々なドラマに出演したが、その出演作から本人が2つのシーンを選び、名場面をファンと振り返った。再現の相手役は、チョン・イル自ら、公演前に客席の座席に赤いシールをつけ、幸運のファン二人を選んだ。選ばれたファンがステージに上がる際、チョン・イルが階段に降り、手を差し伸べ、優しくエスコートすると会場を沸かした。作品は、「美男<イケメン>ラーメン店」5話と「夜景日誌」16話のシーンをチョイス。選ばれたファンの名前を呼び、再現中の写真を撮影、最後にはハグするなど、ステージ上のファンへ、盛りだくさんのファンサービスをした。「夜警日誌」の再現をする時は、チョン・イルのお母さんが直接デザインして作った韓服を着て、貴重な姿を披露した。また、コーナーを通し、ファンと一緒に、この10年間の作品を思い出すプレミアムな時間となった。
パーソナルクイズでは、10個の出題にファンが2択で答えていき、最後まで正解した勝者が持っている色紙と同じ色のファン全員にプレゼントがもらえるというもの。
チョン・イルの愛犬の性別や脚の組み方、Instagramの写真等のプライベートがお題となり、正解を発表する際は、プライベート写真などを披露した。焦らしながら正解を発表するチョン・イルの姿からは、ファンと一緒にゲームを楽しむ様子がうかがえた。
中でもInstagramのいいね!の件数は、本人も知らないのに知っているファンが多く、チョン・イルを驚かせた。見事に的中させたファンは、青の色紙が多く、同じ色紙の全員へ、チョン・イルの生写真がプレゼントされることになった。
ゲームでファンとの距離が縮まった後はここでチョン・イル本人は一旦、2部の準備のために退場。その間に、MCとファンでチョン・イルデビュー10周年の逆サプライズの練習。MCのリードにより、本人に気付かれないように、小さな声で「春よ、来い」の入りの練習と、韓国語で「10周年おめでとう」の掛け声の練習をした。途中MCの、ツッコミで会場は笑いの渦に。この流れのまま、1部の最後には、“チョン・イルにとって○○とは?”のブリッジ映像へ。彼のありのままの姿をファンに見せ、ファンとの距離をまた一歩近づけた。
2部では、ボタンを外した黒いシャツ姿で、再び観客席から登場し、1部とは違ったクールでセクシーな一面を見せファンを魅了した。熱気に包まれた会場のまま、2部の最初は胸キュンコーナー。本人による抽選で選ばれた3人のファンがステージへ上がる時も、さり気なく再びエスコート。最初のテーマは「顎クイ」。テーマを発表する度に会場から歓声が上がり、それぞれ生演奏付きの豪華な胸キュンを繰り広げた。顎クイでは、自分の前を歩くファンの手を引っ張り、強引に自分の方を向かせ、顎クイを披露すると会場のボルテージは最高潮に。2つ目のテーマは「バックハグ」。バックハグの文字だけで、会場からは悲鳴のような黄色い声が上がった。ファンの背後からそっと近づき、高身長を生かし包み込むように優しくバックハグ。抱き締めながら、ファンの耳元で「結婚しよう!」と日本語で囁くチョン・イル。いきなり隠し持っていた指輪の箱を開け、ファンの指に指輪をはめるとそのままその指輪を、選ばれたファンへプレゼントした。
そして最後のテーマは、昨年にも行った「壁ドン」。「実は去年もやって、今年はもうやめておこうと思ったのですけれども、皆さんの反応がとっても熱かったので、今年もやってみようと思います」とファンを歓ばせた。ステージ脇から、壁も出てきて、ファンを立たせる。BGMがかかると、「あぁ」と感情移入させるチョン・イル。MCがすかさず、「なんかエロいですねー」と突っ込むと、会場は笑いに包まれた。再び、「あぁ」と感情移入をさせ、日本語で「一目惚れしました」と力強く壁ドン。日本語で「俺じゃだめですか?」「可愛いねー」と顔を近づけながら、ファンにどんどん迫った。最後に、チョン・イルは「やばい!」と叫びながら、「お疲れ様でした~」と照れ笑いした。会場は彼の胸キュンの演技を堪能した。
会場全体が盛り上がりを見せるとファンからのサプライズで松任谷由実の「春よ、来い」をファンが熱唱。
歌声に合わせて、チョン・イルが手を振る。歌い終わり、韓国語で「10周年おめでとう」とファンも一つになりお祝いするとサプライズは大成功。チョン・イルは「幸せです。この曲は僕が好きな曲です」と喜びを浮かべた。また、サプライズは成功したものの、サプライズの最中に、ステージの中央にいるチョン・イルではなく、端に居たMCに花吹雪が舞い落ちてしまったハプニングに、MCが突っ込み、会場の笑いを誘う一幕も。
「私たちも何か期待したいな」というMC。これに対し、チョン・イルが「携帯電話出してください。フォトタイム!」と提案し、ファンを喜ばせた。「2階も見て」というファンの声にも丁寧に応え、会場の端から端まで移動し、ハートやピースをさく裂させた。後方部のファンもよく見えるようにと、自ら観客席へ降り、後方のファンの前でも、フォトタイムを堪能させた。
イベント前に行われた会見の意気込みで語ったようにチョン・イルのファンとの触れ合いやコミュニケーションを大切にする姿に、ファンは目を輝かせ、お互いを思うサプライズに会場は温かい空気に包まれた。
MCが「ここまでのファンミーティングを通してどうでしたか?」と尋ねると、「今日は平日なので、時間が少し短めなのが、心残りですが、10年間変わらず僕の傍に居てくださったファンのみなさんへ心から感謝しています。今、ドラマの撮影中でファンミーティングの準備も至らなかった部分もあって申し訳ないんですけれども、ファンからヒーリングをたくさん頂いて帰ることが出来ます。みなさんも僕からヒーリングを受け取ることが出来ましたか?」とファンミーティングへの思いを伝えると、ファンは大きな拍手で応えた。
「みなさんは次のドラマのことについて気になっていると思うので、ドラマのことについてちょっとだけお話ししていただけますか?」とMCからのお願いに「僕は今、韓国で『シンデレラと4人の騎士』というドラマの撮影をしています。この作品は去年、出演を決めたのですが、20代の最後に甘いラブコメがしたいと思って決めました。ラブコメをせずに3年近く経ったのですが、みなさんもそろそろラブコメを恋しがっているんじゃないかなと思い決めました。今、10話まで撮影が終わっているのですが、本当に面白いドラマに仕上がっていると思いますので、みなさん期待していてください。日本でも年末までには、放送されると思うので、期待していてください。5月の17日からのラブコメ、期待していてください。」と呼びかけるとファンの期待も高まった。「初めてファンミーティングに来た方」と聞くと、たくさんの手が上がり、「みなさん家に帰っても僕に会いたくて眠れなかったらどうしよう」とお茶目な一面で会場を笑わせた。
最後のライブでは、「携帯電話のライトをつけてください」と言い、ファンのライトとチョン・イルの歌声で幻想的なライブを演出し、Mr.childrenの「抱きしめたい」を熱唱。モニターには、うっとりするファンの姿も映し出された。歌が終わると、日本語で「この瞬間はこれからも変わらないと信じています。初めてのファンミーティングでお話しした『一期一会』という言葉を覚えていますか?初めての出会い、あの瞬間は今でもしっかり僕の中に残っています。この先10年後も20年後もまた全力で進んでいきたいと思っています。」とファンへのラブレターを読み、ファンの心に響かせると、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。
「皆さん一緒に遊ぼう!」と叫ぶチョン・イル。手拍子と共に、flumpoolの「星に願いを」に続き、ELLEGARDEN の「marry me」を熱唱、何度も「ワンモアタイム?」とファンと一緒に会場を沸かせた。
最後には、バンドの紹介とファンへ投げキッスをし、会場をバックに自撮り。
ステージを後にするも、静まらない会場へ、再び観客席から登場!
サインボールを投げて最後まで、ファンの近くでファンとの触れ合いを、大切にしたチョン・イル。
終演後も、ファンとハイタッチ会が行われ、会見で話していた「ファンを虜に」という言葉通り、10周年の記念にふさわしい、盛りだくさんのファンミーティングで最後までファンを虜にした。
韓国の年で30代になるチョン・イル。どんな新しい姿を見せてくれるのか、今後の活躍に期待したい。
取材 Korepo(KOREAREPORT INC)
写真提供:(C)韓流ぴあ
■チョン・イル公式サイト:http://jiw-fc.jp/