13人組男性グループ「ToppDogg」が語る”無限大の夢”

13人組男性グループ「ToppDogg」が語る”無限大の夢”

「ToppDogg」は第一世代ラッパー チョPDがプロデュースした13人組男性グループ。一度の移動にバン2台が必要で、宿舎もAチームとBチームに分かれて徒歩5分の距離にあるアパート2部屋で生活している。

3分30秒の曲を13等分しなければならない点は少々残念であり、メンバー1人でも不在になれば12人で再度振り付けでの立ち位置を練習しなければならず、その努力も他のチームの倍は要する。各自異なる経歴をもち、ひとつのチームとなったことで、チームワークを維持するための意見調整にも神経を使うという。

さらに、音盤企画会社の立場では、制作費も負担になる。彼らより前にSMエンタテイメントは13人組グループ「SUPER JUNIOR」、12人組グループの「EXO」を輩出したが、大型企画会社ではない中小規模の会社で育成するには衣装代、食費などの面でも容易なことではないだろう。

昨年10月にデビューし、2枚目のミニアルバム「Arario ToppDogg」を発表した「ToppDogg」にソウル市内のカフェでインタビューを行った。メンバーの名前と顔が一致するようにと自ら”名札””を付けて現れた。

メンバー数が多いため、ぴったりくっついて座らなければ会話が成立せず、インタビュー中に一度も話す機会を得られないメンバーが出てしまうのも仕方のないことだった。

メンバーらは「僕たちは人数が多いので、怯えることはありません」とし「先輩へあいさつしに行くと、(先輩の方が)驚いて恥ずかしがっていました」と人数が多いことのメリットを説明した。

彼らはデビュー当時、チョPDが先にデビューさせたヒップホップグループ「Block.B」と比較されることが多かったという。「Block.B」は作詞作曲の能力とラップの才能を兼ね備えた実力派として注目を集めた。現在、彼らはチョPDの元を離れ、他の企画会社で活動しているため、「ToppDogg」はチョPDの新たなカードとして関心を集めている。

ホジュンは「『Block.B』先輩が音楽プロデュースも可能なグループであるように、僕たちも曲を作り、ラップの歌詞を書き、振り付けを直接構成するチーム」とし「コンテンツの始まりから終わりまで独立して完成させることができ、僕たちだけで”独自生産”できるチームといえます」と紹介。

そして、メンバーたちの才能が多様で幅の広いスペクトルの音楽カラーを目指す、という点を強調した。

今回のアルバムタイトル曲「Open The Door」もヒップホップをベースにし、Dub step(2000年代に英国でスタートしたエレクトロニック音楽ジャンル)ビートで編曲、メロディラインを強調しアナログサウンドを加味して完成させた。

アルバムの最初の曲「Arario」はカヤグムの旋律と壮大な静音で始まり、シンセサイザーサウンドを加えた。ヤノとゴン、ハンソルは「僕たちの長点はステージで楽しく遊ぶようなところ」とし「『Arario』は完ぺきに遊ぶことを知っているチーム、ということをお見せする曲」と説明してくれた。

続けてヤノとソグンは「成功した先輩方も、そのチームの特性を生かしていたように、僕たちも個性が出てぴったりとマッチする服を着たとき皆さんに愛していただける、と確信しています。様々な試みをして努力していきますが、”その時”がことしだったらうれしいです」と語った。

メンバーの中には、異なる企画会社で練習生時代を過ごしてきた者が大多数。そのため、「ToppDogg」に対する意志と愛情は格別だ。

ソグンは「ボーカル学校に通っていたとき、ある企画会社にスカウトされて練習生になりましたが、両親の反対で歌手の夢を諦めようと思ったことがあります」とし「でも、諦めることができなかった」と振り返った。

Pグンも「練習生として過ごしながら、ある時は諦めようとしました」とし「今回デビューできなかったから、後悔することなく軍隊へ行こうという思いで挑戦したので、最後のチャンスだという意思が人一倍大きかった」と語る。

目標は、他のアイドルグループと同じだ。歌番組で1位を取り、年末の授賞式で新人賞を取って公演すること。

単独公演も彼らの夢だ。ハンソルは「デビュー前、『少女時代』先輩の公演でスタッフとして働いたことがあります。そのステージが本当にうらやましかった」とし「先輩方が移動式ステージに乗って、2階にいるファンたちとハイタッチをしていた姿が忘れられません」と笑顔をみせた。

数人がこのように夢について語るとその他のメンバーも「無限挑戦」に出演したい、「ランニングマン」に出てみたい、ドラマやバラエティなどいくつかのチャンネルで同時にメンバーが活躍していたらうれしい、などたくさんの夢を語った「ToppDogg」。

「広告も撮影してみたいし、PSY先輩のようにアメリカのエンパイア・ステート・ビルディングの前で僕たちの楽曲を公演してみたいです」。彼らの夢は無限大だ。

2014.02.11