少年が成人に成長するまで順調なことばかりではない。人には言えない痛みまで、自分の中で和らげながらパク・ボゴムは強くなっていった。どんな状況でも「ありがとうございます」と先に言う彼は、誰よりも成熟した大人だ。
パク・ボゴムのこれまでの出演作品は、彼の誠実さが反映されている。休みと休みの間に作品がずらっと並んでいる。tvNドラマ「応答せよ1988」(以下「応答88」)の成功は彼を“俳優”と“スター”の間のどこかに引き上げたが、大きな影響を受けていない。過去のパク・ボゴムも、これからのパク・ボゴムも、一瞬の人気ではないからだ。
「『応答88』がこんなに大きな関心と愛情を注がれるとは全く思いませんでした。作品に入るときは光栄でした。誰よりも『応答せよ』シリーズのファンだったんですよ。そこにご一緒できたことは、ありがたいですし、光栄です。今の大きな関心と愛情が永遠に続くとは思っていません。謙遜して慎重に心を決めていかなければなりませんよね。」
パク・ボゴムは、大衆の関心が熱くなるほど落ち着こうと努力した。父親から「10-1=0」という公式を胸に刻んだ。彼は「僕の人気というよりは、ドラマの人気だと思っています。こういう時ほど些細なことにも僕に集中します。父が言っていたのですが、10のことをうまくできても、1つができなければ0になると。その言葉を胸に刻んでいます」と明かした。
パク・ボゴムは人気だけでなく誠実な人としても注目を集めている。彼は以前から自分を応援してくれるファンの名前を一人ひとり覚えているという。また「ファンがプレゼントを贈ってくれなければと思っています」とし、「プレゼントを選んで買ってくださる気持ちは受け取りますが、学生が多いので、少ないお小遣いからそうやって買ってくれるのが申し訳ないです。お小遣いは自分自身のために使ってほしいです」とファンを気遣った。
いつの間にか、パク・ボゴムと「いい人」、「誠実」といった単語が密着するようになった。しかし様々なキャラクターを見せなければならない俳優にとって、固定したイメージは毒になる瞬間もあるはずだ。
「多くの人たちにいい人だというイメージを見せようと考えて行動していたら、当然負担になるでしょう。そう見えるように意図的にしていたら悪いことだと思います。僕をいいように見てくださって、そうおっしゃってくださるので、その言葉が種になり、まかれたとおりの人に僕もなれたらいいですね。俳優としてはさまざまな役をやっていれば、『パク・ボゴムはあんな姿もあったんだ』と思っていただけるのではないですかね。そうなるためには演技的な中身を積んでいかなければならないですね。」
パク・ボゴムは最近、「応答88」で共演した俳優アン・ジェホン、リュ・ジュンヨル、コ・ギョンピョと共にバラエティー番組「花より青春 アフリカ」で旅をしてきた。彼は「思いもよらない国を旅行できることになり光栄でした」と感想を述べた。
「気の合う親しい人と一緒に、想像だけしてみた『花より青春』という番組で旅行までできてうれしかったです。僕が思っていたアフリカとは全然違いました。きれいで、空も高くて、雲もモクモクしていて、行く先々で動物も見て、不思議でした。そんな光景を見ることができて幸せでしたよ。」
パク・ボゴムはアフリカ旅行を通じて「兄さんたちとさらに親しくなれるきっかけになりました。お互い正直に深い話ができてよかったです」とし、「また、旅行をしながら自分でも知らなかった姿を知ることになりました」と告白した。
「花より青春」でパク・ボゴムは、むちゃくちゃながらも兄さんたちの愛を独占する末っ子の姿を見せた。また絶えず食べて、「大食い・ボゴム」というニックネームもつけられた。
「つらいことは一つもありませんでした。みんな、大変だったのではないかと聞いてくるんですが、天気も良くて、兄さんたちが全部やってくれたんですよ。運転はジュンヨル兄さんがずっとしてくれて、料理はジェホン兄さんが作ってくれました。むしろ僕はできることがなくて申し訳ないくらいでした。運転でも手伝いたかったのですが、事故ばかり起こしてしまいました(笑)。」
また「バラエティーの感覚はありませんね。だからすごく心配していました。それでも制作スタッフの方が旅行を楽しめるように多くの配慮をしてくださいました」とスタッフに感謝の気持ちを伝えた。さらに「食べることが本当に好きなので、料理関係の番組も出てみたいです。またラジオ番組にも出て、リスナーと共感したり交流したりしたいという気持ちもあります」と次々に語った。
パク・ボゴムは話している間、つらい時より楽しくて幸せな時に感謝を伝えた。またちょっとした試練もいつかやってくる良い日のために勉強になるものだと断言した。年齢に関係なく自らをしっかりさせる俳優の今後を誰もが祝福するだろう。
WOW!korea提供