「コラム」日本と違う韓国のビックリ/第11回/韓国でタクシーに乗る

運転手の執念に感心した

ソウル中心部で友人と酒を飲んでホテルに戻るときの話だ。

相乗りのタクシーに乗った。先客は若い男性で助手席にいたので、私は後部座席に座った。

先に目的地に着いたのは先客だった。

「手持ちがないので家から取ってくる」

先客はそう言って、目の前のマンションに入っていった。

すぐに戻ってくると思ったが、5分以上も待たされた。

「ちょっと様子を見てくるから、そこで待っていてください」

運転手はそう言って、マンションの中に入った。

困ったことに、この運転手も戻ってこなくなった。

こちらも酔っていたから気持ちはのんびりしていたが、早くホテルで寝たかったのも事実だった。

そう思って待っていると、運転手が駆け足で戻ってきた。

「あの野郎、逃げやがった。お客さん、悪いけど、降りてくれないか。他のタクシーを探してくれ」

そう言われて、そこまでの料金もしっかり取られた。

そのうえで、運転手は「絶対に逃がさない」と叫びながら、鬼のような形相で再びマンションの中に入っていった。

踏んだり蹴ったり、である。タクシーが通る表通りまで、私はトボトボと歩かなければならなかった。

「日本でなら、待たせた乗客に降りてくれ、とは言わないよなあ」

そう思った。少し腹も立ったが、同時に、運転手に感心する部分もあった。

「絶対に逃がさない」

そう叫んだ運転手の恐ろしい形相を何度も思い出した。あの執念は、淡白な感情では韓国で生きづらいことを如実に示していた。

(文=康 熙奉〔カン・ヒボン〕)
コラム提供:ロコレ
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