「コラム」(連載)第2回 超新星ユナク 孤高のリーダーシップ

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他の5人に残したメッセージ

ユナクにとって一生忘れられないという日は何日もあるだろうが、その中でも特別に感慨深いのは2011年10月16日ではないか。

この日、さいたまスーパーアリーナで超新星のイベントがあったのだが、同月25日に兵役入りを控えていたユナクにとっては入隊前の最後のステージだった。

ファンにしばしの別れの挨拶をする中で、ユナクは感極まって号泣した。その涙がビジョンに映し出されると、ファンも一緒になって涙を流した。

ユナクはファンへの感謝の手紙を日本語で読み上げた。

「僕は世界中の誰よりも幸せです。こんなにりっぱなステージに立たせてもらえて、本当にうれしいです」

「メンバーにとっては僕がリーダーですが、僕のリーダーはファンのみなさんです。僕が戻ってくる日まで、僕が愛している他の5人を守ってください」

このようにファンに語りかけたユナク。彼は入隊を控えて、本当に「寂しくて」「不安で」「申し訳ない」と思っていたはずだ。自分だけグループを離れなければならないこと、未知なる軍隊に足を踏み入れなければならないこと、ファンにしばらく姿を見せられないこと……こうした辛さがいっぺんに胸に迫っていた。

しかし、どんなに辛くとも、行かなければならない道がある。それが彼にとっての兵役だった。

リーダーがいなくなったグループのことを考えると心配は尽きないが、ユナクは残った5人のことを愛するファンに委ねた。ファンにリーダーになってほしいという呼びかけは、彼がメンバーに残す最高のメッセージだった。

ユナクは1984年12月2日生まれである。2011年というと、韓国の兵役年齢では27歳に該当する。まだ入隊を延期することは可能だったが、かならず行かなければならないのなら、グループの中で一番年長の自分がまず率先して兵役を全うしよう、と考えたのだろう。

もちろん、後ろ髪を引かれる思いは強かったが、ユナクは2011年10月25日に陸軍に入った。所属したのは軍楽隊である。

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これからが本領を発揮!

軍楽隊は陸軍の公式行事で音楽を奏でる楽団で、音楽に熟練した人たちがたくさん応募してくるので、選抜試験は難関である。それに合格するほどだから、やはりユナクの音楽的な才能は特筆すべきものだった。

ただ、軍隊は軍隊である。社会から隔絶した形で軍の独特な組織に従属しなければならない。ユナクも随分と孤独を感じたことだろう。残ったメンバーのことを考えると、いてもたってもいられなかったかもしれない。

そんな日々が1年9カ月も続き、彼は2013年7月24日に除隊した。その日は、除隊した場所の龍仁(ヨンイン)市に2000人あまりのファンが集まり、除隊したユナクを祝福した。

「雨の中、たくさんのファンの方々が来てくださって感謝します」

「メンバーたちにありがとうと伝えたいです。また6人で頑張ります」

こう語って、メンバーとファンに感謝を伝えた。

再び6人になった超新星。グループの結束力がさらに高まり、見事なパフォーマンスを見せてくれた。

しかし、順々に訪れるのが兵役の義務である。二番目に年長のソンジェが2014年8月に兵役に入り、軍務代替制度を利用してソウル地方警察庁の警察広報団で公益勤務を行なっている(社会復帰は今年5月の予定)。

そして、今度は残った4人が同時に入隊することが決まっている。

ソンジェが戻ってくるまでのわずかな期間、ユナクは1人になる。かつては軍隊でたった1人になったが、今度は他の5人が兵役入りして自分だけが一般社会で超新星を1人で守ることになった。

他のメンバーより2、3歳年上ということで、そういう状況になってしまうのだが、1人でいるときこそ、ユナクは不安に打ち勝ってグループのさらなる活動を心に誓っているだろう。

「孤高」とは独りぼっちということではない。1人になっても自分を誇り高く保ち、自分のすべきことを真摯に行なうことを意味している。

ユナクがすべきこととは?

みんなが戻ってきたとき再び6人で結束してグループ活動ができるように準備しておくことに他ならない。これからユナクの「孤高のリーダーシップ」が本領を発揮する。

(文=「ロコレ」編集部)
コラム提供:ロコレ
http://syukakusha.com/

2016.04.02

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