「インタビュー」俳優コン・ユ、「愛はさらに難しくなり…寂しさに鈍くなる気分」

20160319-kongyoo-1 俳優コン・ユが、胸を躍らせるトキメキだけをくれた男から、濃い“愛の香り”を漂わせる男になって戻ってきた。

これまで軽快なラブコメ作品で女性ファンのハートに火をつけてきたコン・ユは、今回は笑いナシの正統派ロマンスでファンの前に現れた。 “ドロドロ”という言葉で表現できる映画「男と女」でコン・ユは、運命的な愛の相手サンミン(チョン・ドヨン)に突き進んでいく男ギホンを表現した。

映画を“ドロドロ”だと表現したのは、ただ単純な大人のラブストーリーではなく、それぞれ妻や夫がいる既婚者の愛が描かれているからだ。

これを見て悪く言う人もいるかもしれないが、映画「男と女」は、全ての状況と条件を離れて、真の愛の前にいる男と女をそのまま描いている。

そしてコン・ユはその愛の前に立っている危なげなギホンとして、これまでのカラーとは違うロマンスで観客の前に現れるのだ。

正統派ロマンスをやってみたかったというコン・ユは、共演する相手が“カンヌの女王”チョン・ドヨンだという事実に悩むことなく今作を選んだという。

「さすが“カンヌの女王”でした」と女優チョン・ドヨンを称賛したコン・ユは、彼女の演技を近くで見ながらずいぶんと反省したと謙遜した。

 

「ラブコメ作品はたくさんやっていましたが、このような正統派ロマンスは初めてなので、すごくやってみたいと思っていました。ご存知のようにロマンスはシナリオがないじゃないですか。『男と女』はすごく前のシナリオだったんですが、初めて僕の手元にきた時はとてもいい気分でした。待っていたジャンルだったし、チョン・ドヨン先輩とご一緒できてさらにうれしかったです。ロマンスをすることになるなら、チョン・ドヨン先輩とご一緒したかったので、希望の条件がそろっていたから長く悩むことはありませんでした。チョン・ドヨン先輩の演技を近くで見ながら学ぶ過程が、とても楽しかったです。反省もたくさんしました。僕は自分なりに繊細だと自負していたんですが、大したことないと思いました。さすが“カンヌの女王”ですよね。ハハハ(笑)。すごく繊細な方でした。横にいて刺激もたくさん受けて、シナジー効果を受けました。難しかったんですが、おかげでよく耐えられたのではないかと思います。」

20160319-kongyoo-2

なぜコン・ユは、正統派ロマンスを待ってきたのだろうか。大人のラブストーリーを必ずやってみたかったという。30代後半になり、その年代の男性が漂わせることのできる大人の恋、それがコン・ユを正統派ロマンスに導いた要因だった。だとすると、ラブコメの復帰は?…当分は難しそうだ。

「30代後半になり、このくらいの歳の男として僕が漂わせることのできるは何か悩んだんですが、それを大人の話の中で出してみたいと思っていました。20代の時に比べたら、表情やまなざしなど、その時には表現できなかったことが出てくるのではないかと自分への期待もありました。ほんわかしたラブストーリーよりは、深い話をやってみたかったです。ラブコメですか?僕の歳で大丈夫かな?まだ若く、いいように見てくださるのはありがたいですが、年齢を考えると恥ずかしい部分もありますね。ハハハ(笑)。」 真のラブストーリーを扱ったので、コン・ユは真の愛を学んだのだろうか。むしろ「男と女」以降、さらに難しくなったという。これからは寂しさに鈍くなったようだという彼は、虚しさを満たすために自分のそばに人を置くというのはいいことではないとし、愛について自分の考えを語った。

20160319-kongyoo-3

「『男と女』を撮ってから、愛とはさらに難しく感じるようになりました。愛したいという思いにならないんです。ハハハ(笑)。全て撮り終えて映画を見てからの気持ちは、パタッと静まる感じです。サラッと燃え上がる感じではありませんでした。愛がすごく近くても遠いようで、何事もないようだけどとても難しそうで。愛を恐れる感じもあるし、愛したいという気持ちにならなくなりました。これからは寂しさに強くなりそうです。鈍くなったんですかね。寂しければ寂しいところに流れています。若い時よりは寂しさに振り回されないと思います。どんなに寂しくてつらくても、その瞬間を耐えるタイプなんですよ。虚しさを埋めるために人を横に置くというのは、その人にもしてはいけないことだと思います。」

WOW!korea提供

2016.03.19