左から、日野陽仁、森永悠希、城南海、石倉三郎、キム・コッピ、宇野祥平、犬童一利監督
1月27日(水)東京・スペースSF汐留にて、韓国女優キム・コッピが出演する映画「つむぐもの」の完成披露試写会が開催された。
映画「つむぐもの」は、これまで北野武や市川崑などの作品に出演し存在感を放ち続ける石倉三郎の初主演映画。
共演するキム・コッピは、2001年に公開された韓国映画「マイ・ボス・マイ・ヒーロー」で多くの女子高生の中の一人を演じ、2002年映画「嫉妬は私の力」でスクリーンデビューを飾っている。2008年には映画「息もできない」で不遇な家庭環境に置かれ傷つきながらも、強く勝ち抜こうとする女子高生ヨンヒを好演し、2009年に各映画賞を受賞。日本映画にも出演している注目の映画女優である。
また、本作は日韓国交正常化50周年を迎えた2015年に日本と韓国の両方で撮影されていることでも話題の映画だ。
今回は完成披露試写会とともに舞台挨拶が行われ、主演の石倉三郎、キム・コッピ、監督の犬童一利、森永悠希、宇野祥平、日野陽仁、さらに主題歌を担当した城南海らが登壇した。
赤いジャケット姿で登場した石倉三郎は「剛生役を演じました。石倉三郎です。試写を見ました。手前味噌ですが、思った以上に感動しています。今日はごゆっくりとご鑑賞いただきたいと思います」とあいさつすると、ゴールドのミニドレスで登場したキム・コッピは「撮影が昨日の事のように思い出され、また、はるか遠い昔のことのようにも思えます」とし「今日完成し、みなさんに観て頂くということで、胸がときめいています」と心情を語った。
さらに石倉三郎との共演を喜び、撮影期間は2週間だったが劇中で感じていた“情”をまだ感じているとし、「石倉さんにお会いした時はまるで剛生に会っているような“情”がまた甦ってきました」と映画そのままの絆を感じさせた。
犬童監督が公開に向け意気込みを語ると主題歌を担当する城南海が主題歌「月の砂漠」を生披露し、舞台挨拶を彩った。
詳しいレポートは後日掲載いたします。
2016年1月27日 pm 10:23 配信 (C)Korepo
映画「つむぐもの」
あらすじ:福井県、越前。和紙職人の剛生(石倉三郎)は、不遜で偏屈な性格で、妻を亡くして以来、誰とも心を通わせることなく生きていた。一方、韓国、扶余郡。無職で怠惰な生活を送るヨナ(キム・コッピ)は、人付き合いもうまくできず、人生の目標も見出せずに、空虚な思いを抱いていた。交わるはずのなかった二人の運命は、ある日、剛生が病魔に倒れたことで、つながり合う。半身まひで介護が必要になった剛生の元にやって来たヘルパーは、和紙づくりの手伝いと勘違いして来日した、ヨナだったのだ。頑固で偏見に満ちた剛生は、ヨナを受け入れようとしない。勝気な性格のヨナもまた、剛生に反発してぶつかり合うばかり。言葉も、文化も、価値観もまるで違うために、介護もうまくいかない。
二人は、最悪のコンビだった・・・だが、ヨナの常識にとらわれないでたらめな介護は、次第に、固く閉ざされた剛生の心を開いていく。
やがて、介護の理想と現実の間で苦しむ介護士、涼香や、和紙職人の仲間たちなど、周囲の人物にも変化が生まれていき・・・
2016年3月19日有楽町スバル座ほか、全国順次ロードショー
映画「つむぐもの」公式サイト:http://www.tsumugumono.com/