1月9日(土)より公開された2PMチャンソン待望の初主演作「ダイナマイト・ファミリー」。物語の主役ともいえる5人兄弟を演じた韓国の人気俳優ユン・サンヒョンと新鋭女優イ・アイが登壇し、1月17日(日)、東京・シネマート新宿にて公開記念舞台挨拶が行われた。
ユン・サンヒョン&イ・アイ、「ダイナマイト・ファミリー」舞台挨拶登壇!
本作は2PMチャンソンを主演に迎え、両親の失踪事件を取り巻くコメディとスリラーが融合した笑いあり涙ありの展開に、個性溢れるキャラクターが繰り広げる予測不能の痛快☆サスペンス!
個性溢れる5兄弟の長男に「シークレット・ガーデン」をはじめその歌唱力とユーモラスに富んだ役柄で人気を博すユン・サンヒョン、次男に「房子伝」など多様なジャンルで活躍するソン・セビョク、長女に「大韓民国1%」で強烈な印象を残した女優イ・アイ、そして日本でも絶大な人気を誇るK-POPグループ2PMのチャンソンが警察志願生の義理堅い3男役を演じ、「レッドカーペット」のスクリーンデビューに続き、本作では待望の初主演を飾っている。他、バラエティー番組からドラマ「大丈夫、愛だ」など多岐に渡る活躍でその個性が光るイ・グァンスが警官役としても出演。
映画上映後、客席扉が開き、グレーのスーツでシックに決めたユン・サンヒョンと、赤の光沢のあるジャケットがキュートなイ・アイが登場すると、大きな歓声と拍手で迎えられた。
ユン・サンヒョンは「アニョハセヨ、スギョ役を演じたユン・サンヒョンです。お会いできてうれしいです」、イ・アイも流暢な日本語で「皆さん、初めまして。『ダイナマイト・ファミリー』でヒョンジョン役を演じたイ・アイと申します。よろしくお願いします」とあいさつ。
司会の八雲ふみえによる進行で、真面目な長男を演じたユン・サンヒョンと、自由奔放な長女を演じたイ・アイが、映画の見どころや撮影エピソードを語った。
Q. コメディとサスペンスが融合して最後まで楽しめる本作ですが、演じるにあたって心がけたことはありますか?
ユン・サンヒョン:この映画は家族を描いた作品。お互いに違う環境で育ってきた家族が一つになっていく、一つに交わって行く過程を描いています。その中で僕が演じた長男のキャラクターは非常に重要であると思いました。(物語の)中心を取っていかなければならない役柄でしたから、シーンを撮るとき一つひとつ考えながら演じました。僕の性格はあまり落ち着いた方ではないので(笑)、演技をするときに、これもしたい、あれもしたいと考えが浮かぶのですが、そういう気持ちを抑制しながら演技をしました。
イ・アイ:私は、映画をご覧の方はおわかりだと思いますが、他の兄弟よりパク巡査と共演することが多かったので…。監督から素直に演じてほしいという指導を受けて、そう演じようと思いました。
Q. 個性溢れる5兄弟で、演じられた他の俳優さんもとても魅力的ですが、共演者の方との印象に残ったエピソードはありますか?
ユン・サンヒョン:最後の方に倉庫で火事が起こるシーンがあります。そのときにイ・グァンスさんが掴んでいたチェーンを離してしまって、それを兄弟が掴むシーンがあるのですが、掴む順番が、まず真っ先に僕が掴んで、その上に倒れ込むようにチャンソンさん、ソン・セビョクさん、イ・アイさんが掴む形になるので、僕が下敷きになってしまったんですね。チャンソンさんはとても重いのですけど、さらにジャンプをして倒れ込んでくるんです(笑)。ですから監督に「掴む順番を取り替えましょう」と言ったんですが、監督がとても頑固で(笑)。「いや、これは何が何でも長男が先に掴まなければいけない」と言って…。NGがたくさん出てとても苦労しました。
(会場からは拍手が沸き起こる)
イ・アイ:5人兄弟揃った撮影はすごく楽しく演じることができました。それはユン・サンヒョンさんのおかげだと思っているんです。サンヒョンさんは映画の中では気が小さくて内向的で、ちょっと変わっている役柄だったのですが、実際の性格は本当に明るいエネルギーを持っていらっしゃる方で、現場を盛り上げてくださって、とても楽しく演じることができました。でも演じるときと、待っているときの間の性格のギャップがちょっと大きくて(笑)。それに慣れるまでちょっと時間がかかって大変でした。
(聞いていたユン・サンヒョンは苦笑い)
司会:お兄さん自ら現場を盛り上げたていたんですね。
イ・アイ:はい、そうです(笑)。
ユン・サンヒョン:実は、長男スギョより本当は次男ドンスのキャラクターをやりたかったんです。僕は演技をするときに楽しみながらやるスタイルなので、スギョは演じているときに楽しむことができないキャラクターだったんです。だからなおさら控え室では騒いでいました(笑)。
Q.ユン・サンヒョンさん演じた長男役は兄弟喧嘩のときに仲裁をするシーンが印象に残っていますが、激しい喧嘩のシーンでハプニングはありましたか?
ユン・サンヒョン:映画の中ではドンス(ソン・セビョク)とスグン(チャンソン)の性格が似ているのでよくぶつかり合います。ドンスが父親のLPプレーヤーを持って投げだそうとするのをヒョンジョン(イ・アイ)が止め、一方でスグンは母親の陶磁器を持ち出して脅すというシーンがありました。喧嘩のシーンではいつも僕が仲裁をするんです。結局その陶磁器は割れてしまうのですが、その時のチャンソンさんの「なんで兄貴がそこで力を入れるんだよ」というセリフはアドリブなんです。それがあまりにも可笑しくて。何度もNGが出てしまいました(笑)。
Q. イ・アイさんが演じられた長女ヒョンジョンは自由奔放で憎めないキャラクター。その一方で、チャンソンさんの頬をひっぱたくような豪快なシーンもありましたね。あのシーンは1発OKだったんですか?
イ・アイ:いいえ(苦笑)。何回かやり直しました。実際に叩くとは思ってなかったんですが、撮影の当日に監督と話し合って、叩かないとリアルにならないし、面白くないから本当に叩いて欲しいと言われて。それで、気持ちよく叩いたんです(笑)。1発で終わらそうと思って力を入れて、心を込めて、叩いたんですが、誰の間違いかわからないけどNGが出て…。何回も何回も、6回くらい叩いてしまって…。この劇場にチャンソンさんのファンがいらしたら、本当に申し訳ありませんでした(苦笑)。
(イ・アイが頭を下げて会場の笑いを誘うと、イ・アイの迫真の演技に対して客席からは温かい拍手が沸き起こった)
司会:叩かれる方も大変ですが、叩く方も大変ですよね。
イ・アイ:チャンソンさんも考えてくださって、痛そうなのに痛いとも言わず、ほっぺたを私の側に向けてくださって、すごく演じやすかったです。
楽しかった撮影を振り返りながら、和やかな雰囲気でエピソードを語った二人。マスコミのフォトセッションでは兄妹らしい仲睦まじいポーズで撮影に応じた。
最後にユン・サンヒョンは、来月から撮影に入るドラマで会社員を演じることになったとファンに報告し、「『ダイナマイト・ファミリー』にたくさんの愛情をよろしくお願いします。そして僕の隣の女優イ・アイさんにもたくさんの愛情をよろしくお願いします」と長男らしく妹を気遣うと、イ・アイの肩をポンポンとたたき、愛情を示した。
イ・アイも「『ダイナマイト・ファミリー』は寒い時期にぴったりな映画。熱く笑えるコメディもあり、胸をドキドキさせるサスペンスもあり、最後には温かい家族愛を感じさせる映画なので、ぜひ冬の時期に見て頂ければと思います。そしてお帰りの際に、家族について考えてもらえればいいなと思います」と語り、ファンの温かい拍手を受けて、舞台挨拶は幕を閉じた。
笑いとサスペンス、そして見終わった後にじんわりとくる家族愛を、ぜひ劇場で確認してほしい。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
「ダイナマイト・ファミリー」
Story:両親の再婚で家族になった5兄弟は性格もバラバラで会えばいつも喧嘩をする仲。久々に両親の呼びかけで実家に集まる一同だったが突然、両親が行方不明となる事態が発生。地元の頼りない警察官と共に捜査を続けるうちいつしか兄弟同士の絆も芽生え始める。だがその先には予想もしなかった真実が待ち受けていた—!?
監督:チョン・ヒョンジュン 出演:チャンソン (2PM)、ユン・サンヒョン、ソン・セビョク、イ・アイ、キム・ジミン、イ・グァンス
2014年/韓国/102分/カラー/シネスコ/原題:덕수리 5형제/英題:『Dynamite Family』
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提供:Entertainment Semi/配給:クロックワークス
公式HP:http://dynamite-family.com/
1月9日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか大ヒット上映中!