俳優ユ・アイン、歌うように演技する男!「六龍が飛ぶ」

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俳優ユ・アインは、歌を歌うように演技する俳優のひとりだ。とても生き生きと人物を表現し、自身が演じるキャラクターに夢中にさせてしまう力が、ユ・アインの演技力の源だ。
彼は現在、SBSの月火ドラマ「六龍が飛ぶ」でイ・バンウォンを演じている。このドラマは、イ・バンウォンを中心にした朝鮮建国を取り上げた。イ・バンウォンが、父親イ・ソンゲ(チョン・ホジン)を説得したり、チョン・ドジョン(キム・ミョンミン)と協力して高麗を転覆させようとする様子が21話まで描かれた。

イ・バンウォンは、自身が目標にしている新しい国を建国するためには前後を顧みない。新しい国を建てる勢力を危険に落としたりするが、激動のイ・バンウォンの話はたいへん興味深い。自身が願う仕事のためにはどんな手段も顧みないイ・バンウォンの暴走機関車のような面は、愛においてはずいぶん唐突な姿で表現されて「高麗のロマンチックな男」として視聴者から愛されている。

なによりイ・バンウォンを演じるユ・アインは、まるで歌を歌うように立体的で生き生きした演技を見せている。顔の筋肉を自由自在に活用して、ひとつの単語も逃さないように強弱を調節して明確にその意味を伝達している。
相手を静かに圧迫しながら自分が願う最上の結果を導き出すイ・バンウォンの薄気味悪いほどのカリスマには視聴者も鳥肌が立つほどだ。ユ・アインはまるで歌を歌うようにイ・バンウォンの強くて恐ろしい面を生きた演技で表現した。だからと言って度がすぎた大げさな表現ではなく、他の俳優との調和の取れた演技をした。いつもそうだが、ユ・アインは自分が目立たなければならない瞬間と別の俳優の演技をいかさなければならない瞬間を明確にわきまえるセンスのある俳優だ。

2015年は俳優ユ・アインの年だと言えるほどにユ・アインの演技と大衆的な人気が最好調だ。もちろんまだ将来が嘱望される若い俳優であるため、再びユ・アイン自身を越える瞬間が来るだろう。
「六龍が飛ぶ」は、たいへん興味深い点が多いドラマだ。政治とロマンス、人間愛を行きかうストーリーはもちろんのこと、俳優たちの演技の競演を見る楽しさもある。ユ・アインを含むキム・ミョンミン、チョン・ホジン、ビョン・ヨハン、シン・セギョン、ユン・ギュンサンなど主軸の俳優が毎回視聴者に演技とは何なのかを見せてくれている。特にユ・アインは、このドラマで自身が作り上げた新しいイ・バンウォンに視聴者を夢中にさせている。

2015.12.15