
2桁減量は当たり前。アイドルにとって過酷なダイエットは、なぜ必須条件となったのか。
最近、俳優やアイドルを問わず連日取り沙汰される言葉がある。骨が浮き出るほど極限まで痩せた体型を指す「骨ガリ(ピョマルラ)」がその主役だ。
めまぐるしく流行が移り変わるK-POP業界において、「ピョマルラ」は現在最も注目を集めるトレンドとして定着した。かつて美しく健康的なスタイルが脚光を浴びたのとは対照的に、最近では「誰がより強い精神力で体重を減らしたか」という意志の「強さ」を示すバロメーターとなっている。
現在話題の中心に立つグループ「RESCENE」も、この「ピョマルラブーム」と無縁ではいられなかった。
11日、YouTubeチャンネル「こんにちはウォニですよろしくお願いします」に「体重との戦争:20キログラム減量の真実」と題した動画が投稿された。動画内で「RESCENE」のメンバーたちは、当たり前かのように過酷なダイエットについて語り合った。特にメンバーの中で最も劇的な減量を果たしたリブとミナミが代表して出演し、ダイエットによって受けた心理的ショックを明かした。
この日、リブは過去の誤ったダイエット法を振り返り、「人前ではサラダを食べて裏でこっそり食べるから、1食分で済むところを1度に2食分食べてしまった」と切り出した。続いてミナミは、過度なダイエットによってPTSD(心的外傷後ストレス障害)まで経験したと告白した。
ミナミは「日常のあらゆるストレスが自分への『ダイエットの圧迫』として押し寄せた」とし、「当時を振り返ると毎日泣いていた気がする」と明かし、マネージャーの言動が自身の体重に結びついているかのような錯覚に苦しんだと吐露した。
ミナミは「例えばマネージャーさんが隣で他のアイドルの方々の動画を見て『うわ、本当上手だな』と体重とは無関係な話をしても、『あぁ、マネージャーさんは今このアイドルを見ながら、"隣にいる豚はなんで痩せないんだろう"と思っているんだろうな』と考え込んでしまった」と、一人で意気消沈していた当時の不安な心境を包み隠さず暴露し、驚きを与えた。
リブもこれに強く共感した。衣装合わせの際に他のメンバーと自分を比較するようになり、関係者の一言一言に傷つき落ち込んだと告白した。
ミナミには今なお克服できない傷もあった。「正確にいつだったか言いましょうか。『Heart Drop』の時です。フィッティングをしてMV撮影だったか、その時衣装を着たら骨盤から入らなかった」とエピソードを明かした。
さらにミナミは「マネージャーさんとスタイリストのお姉さんが一緒になって強引に引き上げるほどだった。(そのあと)車に戻って一人で泣いた。あの時が一番つらかった」と語り、気力も失い息もできないほどの苦しみを味わったと明かして衝撃を与えた。
アイドルのビジュアルに対する歪んだ強迫観念は、「RESCENE」だけの話ではない。
9月11日に放送されたKBS 2TVのミュージックトークショー『THE SEASONS~ソン・シギョンのミミニキャンディ』に出演した「Red Velvet」のジョイは、デビュー当時より明らかに痩せた姿で注目を集めた。これに関連し彼女は「29歳の時、これ以上若くもなく可愛くもなくなったら自分を必要としてくれなくなるのではないかと不安だった」と語り、関心を集めた。そして「30歳になってからは再び1歳に戻った気分」と語り、自身を「30代だけど赤ちゃん」と定義した。
同じグループのウェンディもまた、「ピョマルラ」の代表格と呼ばれ、ファンから大きな心配を寄せられた。
長年「ピョマルラ」という形容詞がついて回るウェンディは、最近ステージに立つたびに一層細くなっていく体型に対し、むしろ懸念のコメントが寄せられている。
しかし、その心配は悪意ある非難へと変質し、眉をひそめさせた。これに対しウェンディの所属事務所ASCENDは、ウェンディの外見や身体を対象とした悪質な評価・格下げ、性的対象化をはじめとするセクハラ投稿やコメントに対して警告を発することもあった。
「実は正解がわかりません。痩せることがゴールではないと思います。自分の体型を見つけていくこと、自分に合ったダイエット方法を見つけることが一番良いと思います」
過酷なダイエットを経て「ピョマルラ」となったミナミだが、その結果に満足するどころか、過程で味わった苦い経験の方が大きく見えた。
だが最近ではウゴビ(Wegovy)やマンジャロ(Mounjaro)など、減量に関連する薬剤まで普及し、一般人の間でも「ピョマルラ」はセルフケアや意志の強さ、ひいては富の象徴と化している。
特定の体型を成功や美の基準とすることは、個人の固有性はもとより、最悪の場合健康を損なう恐れがある。このように「ピョマルラ」は単なる一時の流行として片付けるには、示唆する点が非常に大きい。歪んだ理想像への誤った執着ではないか、「ピョマルラ」の濫用について今一度考え直すべき時だ。
WOW!Korea提供











